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横浜駅東口に女性による女性のためのコワーキングスペース「ブルーコンパス」

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 女性起業家が、女性のニーズを踏まえて企画した女性のためのコワーキングスペース&コミュニティスペース「BLUE COMPASS YOKOHAMA(ブルーコンパス)」(横浜市西区平沼1)が3月グランドオープンした。

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 運営する「ブルーコンパス」代表取締役の蜂谷詠子さんは、2015年に女性起業家支援として主にウェブサイト制作やコンサルティングを行う「BEEVALLEY」を設立。細やかな助言・提案などが好評で、女性の顧客も多かった。また、女性起業家のコミュニティ「ラプラスよこはま」を立ち上げるなど、女性起業家同士が強みを生かして助け合うネットワーキングにも力を入れてきた。

今回、「女性限定」のコワーキングスペースを開設する動機となったのは、自らも経験した「結婚や出産、介護など人生のイベントごとに働き方を変えることを迫られる」という女性ならではの「働きにくさ」から一歩踏み出し、起業にチャレンジする人たちを応援したいという思いがあったからだという。

 さらに蜂谷さんは、女性起業家と会話をするなかで、業務を1人でこなすことによってコア事業に集中できずに苦労をしている課題に気づき「起業後のサポートが必要」と感じていたことが、今回のブルーコンパスのサービスメニューづくりにも生かされた。

 開設費用も、コミュニティの力を生かそうと、2017年11月から12月かけてクラウドファンディングを実施した。その結果、目標金額の100万円に対し、187人の寄付による1,181,600円が集まった。クラウドファンディングによって集まった資金は、コワーキングスペースの改装費などに充てられ、2018年2月23日にグランドオープンに至った。

 「ブルーコンパス」は、基本的には女性限定の利用で、一部女性利用者との同伴で男性も利用可能となっている。24時間土日祝日利用、鍵付きオフィスの使用が可能なシェアオフィス会員(4社8人まで・月32,400円)、平日デイタイムにフリーデスクでの利用が可能のコワーキング会員(月10,800円)、個人事業主または法人登記に住所の利用が可能なバーチャル会員(法人月5,400円、個人月3,240円)などの会員プランのほか、ドロップイン、会議スペース、イベント貸切など必要に応じたプランを用意している。

 蜂谷さんは「5年前からずっとやりたいと思っていたこと。やっとスタートラインに立てました」と話し、「横浜は女性が働きやすいところ。起業がうまくいかないと感じている人や、少し先を行く先輩の立場の人も含めて、このスペースを拠点として情報を発信したり、コミュニティを作る場として活用していただいたり、女性起業家たちがここからどんどん飛躍していってくれたら」と話す。

 また、「ブルーコンパス」取締役である小林コトミさんは「このコワーキングスペースでは、弁護士や税理士、商品開発からカメラマンまで様々な角度から女性起業家を支援する専門家集団の環境も充実している。そのようなメンターから、起業・運営に関するサポートを受けながら、事業を拡大していってほしい」とネットワークの充実をアピールした。

 また、曜日ごとに施設運営業務の一部を担う会員「曜日オーナー制度」も設ける。オーナーや利用者との交流のみならず、施設運営を任されることで自分たちの利用するスペースをコーディネートすることができる。

 曜日オーナーの澤野優美子さんは「駅から近く、みんなが気軽に立ち寄れる場所。堅苦しくない雰囲気のなかで何か新しいことが生まれれば」と、この場所への期待を寄せていた。

 3月から本格的に利用開始となり、現在は引き続き、シェアオフィス・コワーキング・バーチャル会員をはじめ、曜日オーナーや女性専門家チームも募集中。

 シェアオフィスは24時間365日オープン。コワーキングスペースは平日9時から17時まで。イベントスペース利用など詳細はウェブサイトから問い合わせる。

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