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横浜DeNAベイスターズの新拠点「THE BAYS」がオープン スポーツ×クリエーティブを発信

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 横浜スタジアム脇に横浜DeNAベイスターズが運営するスポーツがテーマの複合施設「THE BAYS(ザ・ベイス)」が3月18日、オープンした。

岡村信悟社長、アレックス・ラミレス監督、渡辺巧教横浜市副市長によるテープカットの様子

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 1階には、ベイスターズファンだけでなく、市民に楽しんでもらえる場所として、野球の要素を取り入れた飲食店舗「Boulevard cafe &9(アンド・ナイン)」がオープン。ベイスターズが手がけたオリジナル醸造ビールのほか、中南米料理などを提供する。また、「日常生活に野球をプラスする」をコンセプトとしたライフスタイルショップ「+B(プラス・ビー)」が横浜スタジアムから移転。試合のない日でも街に関わる多くの人が集まるコミュニティ空間を目指す。

 2階には、街づくりへの新たな取り組みとして「スポーツ×クリエイティブ」をコンセプトに「CREATIVE SPORTS LAB」を開設。クリエイターやクリエイティブ企業が入居し、協働のきっかけを作ることで新たな産業やスポーツ文化を創出しようとするシェアオフィスで、「慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科」や「横浜ゆるスポーツ協会」、「超人スポーツ協会/慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科」、「スノーピークビジネスソリューションズ」などが入居する。今後、連携会員を募集しながら、多彩な機関とともに新たな産業創出の場として活用していく。

 3階は、ミーティングスペース・多目的スタジオ、4階が横浜DeNAベイスターズのオフィスとなる。

 地下1階は「ACTIVE STYLE CLUB」として、球団が手がける「キッズチアプログラム」、DeNA Running Clubアカデミーが手がける「キッズスポーツプログラム」などDeNAグループのスポーツリソースを生かしたプログラムを展開。加えて、横浜の街や公園を活用したウォーキングやランニング、パークヨガなどのアウトドアフィットネスなど多彩なフィットネスプログラムを手がける「BEACH TOWN」(中区海岸通3)がスタジオや市内でさまざまなプログラムを行う。

 「THE BAYS」は、横浜DeNAベイスターズが、これまでに横浜公園や横浜スタジアムを起点にすすめていた「コミュニティボールパーク」化構想を街レベルに展開する新構想「横浜スポーツタウン構想」の中核施設として整備が進められてきた。

 横浜DeNAベイスターズの岡村信悟代表取締役社長は「スポーツを通じて街の活性化に貢献し、横浜市民の人生の1ページになる空間を作っていきたい。『横浜スポーツタウン構想』をスタジアムの外で試していくはじめてのパイロットケースがこの『THE BAYS』。歴史的建造物が放つ力をもらいながら、地域の人たちとともに、新しいスポーツ産業や文化、人材が広がっていく可能性を横浜、神奈川で試し、発信していきたい」と話している。

 18日に行われたオープニングセレモニーには、岡村信悟社長、アレックス・ラミレス監督、横浜市の渡辺巧教副市長らが参加。アレックス・ラミレス監督は「横浜とベイスターズ、そしてファンやすべての市民が一つになるすばらしいプロジェクトだと思う。ぜひ多くの人に訪れてもらい、ベイスターズと横浜市がやろうとしていることを見てもらいたい。そして目標である優勝をみんなで達成させていきたい」と話した。

 新拠点は、横浜市が所有する旧関東財務局横浜財務事務所(旧ZAIM)を活用。建物は、1928年2月に日本綿花横浜支店として創建。アメリカ軍による接収などを経て、1960年に関東財務局横浜財務部として使用を開始し、2003年3月に横浜市が取得した。2005年~2010年には、芸術文化活動の支援拠点「ZAIM」として活用。2013年11月に、横浜市指定有形文化財として指定された。横浜市が耐震補強工事などを実施。公募型プロポーザルで横浜DeNAベイスターズが活用事業者に選ばれた。

 建物は鉄筋コンクリート造、4階建ての地下1階で、建築面積382平方メートル、延床面積1953平方メートル。外壁前面に貼られたスクラッチタイルや、要所に石造やテラコッタを用いた外観が特徴で、横浜の昭和初期のオフィスビルを代表する建物の一つ。

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