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元町に厳選コーヒーと焼きたてタルトの「ミカフェート」 神奈川初出店

手でもって食べてほしいと、タルトにはフォークが付いていない。タルト全体を持ち上げ口に運ぶことでほおばったときにより香りが感じられる

手でもって食べてほしいと、タルトにはフォークが付いていない。タルト全体を持ち上げ口に運ぶことでほおばったときにより香りが感じられる

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 元町ショッピングストリートに昨年12月、世界中のコーヒー農園を歩き回ったコーヒーハンター・川島良彰さんが手がける「ミカフェート横浜元町店」(横浜市中区元町2、TEL 045-319-6667)がオープンした。

「ミカフェート横浜元町店」の店内

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 スペイン語で「私のコーヒーの樹」を意味する「ミカフェート」は、エルサルバドル国立コーヒー研究所でコーヒー栽培技術を学んだ川島さんが、世界中のコーヒー農園で栽培技術の向上に努める中で見つけた選りすぐりのコーヒーを消費者に伝えたいと、2010年に元麻布にオープン。9店舗目となる横浜元町店では、コーヒーのみを提供していた既存店舗と違い、高品質のコーヒーに合わせて焼きたてのタルトを提供し、新しいカフェタイムを提案する。

 店舗面積は、テークアウトのコーヒーやボトルに詰めたコーヒー豆などを販売する1階が約42平方メートル、カフェスペースのある2階が約72平方メートル。座席数は30席。元町をよく利用する親子連れや犬の散歩中の人などにも気軽に訪れてもらいたいと、子ども用の椅子や犬のリード用のポールも設置する。

 一番のおすすめは、川島さんが選び抜いた産地・特級の農園で樹・詰み手・粒の大きさに至るまで指定して空輸した最高級のコーヒーシリーズ「Grand Cru Cafe」。元町店では、グアテマラのサンセバスティアン農園とパナマのカルメン農園からそれぞれ一杯1,200円で提供する。すべてのコーヒーメニューにそのコーヒーの特徴やコーヒー各種が発見・開発されたときの物語が書かれた説明カードが付く。

 元町店独自メニューのコーヒーとタルトのセット(980円)には、川島さんが世界各国の産地で巡り会った希少種や、独特の農法や精選方法で編み出された高品質のコーヒーを集めた「コーヒーハンターズシリーズ」より8種をセレクト。エル・サルバドルのコーヒー「パカマラ・クラテル」にはラムレーズンクリームとドライフルーツの「おばあちゃまのタルト」、コロンビアの「プロ・フラグア」にはクルミとコーヒーヌガーの「クルミのタルト」など、8種それぞれにベストマッチした焼きタルトをセットにして販売する。スイーツを置くことで、従来のコーヒーファンだけでなく、より多くの人に深いコーヒーの世界を知ってもらいたいというのが狙い。

 また、フードメニューはサンドイッチのほか、コーヒー生産地の中南米で愛される牛テールとバナナと野菜の煮込みスープ「コロンビアン・ビーフスープ」(1,500円)を用意。植栽にもコーヒー産地でよく見られる植物を配置するなど、コーヒー産地の雰囲気を少しでも感じてもらいたいと、趣向が凝らされている。

 横浜元町店店長の渡邊亜弓さんは「完熟した豆だけを使っているため、雑味や嫌な苦みが残らないおいしいコーヒー。ミルク・砂糖をつけずに基本はストレートで提供している。普段ストレートが飲み慣れないお客様も当店のコーヒーは飲めると言ってくれる人もいる。お客様同士で別々の注文をして飲み比べをするなどコーヒーの味の違いを感じ、楽しんでもらいたい」と話す。

 2月1日からは、「コーヒーハンターズ」シリーズから横浜元町店にそろえる5カ国8農園の8種類のコーヒー豆を20グラム(約1杯分)ずつ詰めた「Over the RainbowーCOFFEE HUNTERSミニボトル8本セットー」(3,600円)を発売予定。発売初日には、8種類の飲み比べセミナーも開催する。時間は10時30分~11時30分。参加費はコーヒーハンティングノート付きで2,000円。問い合わせ・申し込みは店頭または電話。

 営業時間は10時~19時。今後はコーヒーセミナーのほか、クラシック音楽のミニコンサートなどのイベントも予定している。

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