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南区が子育て情報ポータルサイト「みなみ・育なび」を開設ーオープンデータ活用

「みなみ・育なび」のお出かけスポット情報(公園)

「みなみ・育なび」のお出かけスポット情報(公園)

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 横浜市南区福祉保険課は11月4日、スマートフォンやパソコンを使って子育てに必要な情報を手軽に知ることができる子育て情報ポータルサイト「みなみ・育なび」を開設した。

「みなみ・育なび」スマートフォン版のトップページ画面

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 サイトのコンセプトは「いつでもどこでも情報キャッチ」「パーソナライズ機能で楽々」で、スマートフォンやタブレット、パソコンを使って育児や仕事の合間に検索ができる。居住エリアや子供の年齢に合わせて最適な情報を表示する「パーソナライズ機能」を備え、必要な情報を簡単に表示・検索することができる。

 提供する情報は、生年月日ごとの乳幼児健診日程や親子の居場所情報などを提供する「出産・子育て」、受け入れ年齢・一時保育の有無・空き状況がわかる「保育園・幼稚園」、診療科目や受けられる予防接種の種類がわかる「医療機関」のほか、子供や親向けの「おでかけイベント」、対象年齢で絞り込みができる「おでかけスポット」、生年月日から計算した現在の年齢により予防接種を受ける時期がわかる「予防接種スケジューラー」など。

 パーソナライズ機能を備え、郵便番号や子供の生年月日を入力することで、子どもの年齢に応じた乳幼児健診の日程が簡単に分かるほか、保育所や医療機関を近い順に表示することなどができる。また、「防災・減災」コーナーでは、災害時の広域避難場所・地域防災拠点などが分かる。

 「みなみ・育なび」は、2013年8月1日から金沢区で先駆的に運営されている「かなざわ育なび.net」と同じシステムで構築した。「かなざわ育なび.net」は、身近に頼れる子育て体験者がいないなど、子育てに関して孤立感を感じている養育者が多いことや、乳幼児検診日程、保育園情報、医療機関や地区センターなどの子育てに必要な情報が市役所の局や区のさまざまなホームページで分散して提供されていることなどを背景に、さまざまな子育て情報を横連携できる技術「Linked Data(リンクト データ)を採用してデータベースに一元化し、金沢区の自主事業としてスタートした。

 サイトに掲載する情報は、オープンデータとして、原則的に2次利用可能なライセンスで提供する予定で、市が保有する公共データを民間企業や団体が編集・加工して利用できる環境を整備し、まちづくりやビジネスに生かしていく「オープンデータ推進」の取り組みに反映させていくとのこと。

 横浜市南区福祉保健課長の高橋節子さんは「『みなみ・育なび』の特徴は、南区を中心とした子育てに関する情報を、住所やお子さまの年齢に合わせて個別に見ることができること。ぜひ一度使ってみて、これまで知らなかった身近にある子育て施設・医療機関やイベントなどの情報を見つけて活用し、子育てを楽しんでいただければ」と話している。

 南区では、待機児童解消に加えて、区内全16地区への子育てサロンの開設、子育ての情報冊子を発行するなど、子育てしやすい環境づくりに努めている。

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