本牧に新しい「親と子のつどいの広場」がオープン-乳幼児親子の交流や育児相談担う

広場スタッフと新しい「広場」の外観

広場スタッフと新しい「広場」の外観

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 NPO法人「シャーロックホームズ」(横浜市西区南軽井沢18)は、横浜市中区本牧エリアに、子育て中の親子の交流や相談・育児の情報提供などを行う「親と子のつどいの広場 シャーロックBABy 本牧」(中区本牧和田17)をオープンさせ、9月24日、開所式が行われた。 

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 「親と子のつどいの広場」は、主に在宅で子育てをする親子を支援するための横浜市の補助事業。本牧に新しくオープンした「広場」は、新本牧公園や本牧神社に隣接した住宅街の中にあるテラスハウスの1棟を借りて運営することになった。

 2階建てで床面積は79.3平方メートル。フローリングの部屋におもちゃなどが用意されており、おむつ替えスペースやベビーカー置き場など、就園前の小さな子どもとその親が快適に過ごせるようになっている。キッチンや庭も付いている。

 中区の同エリアで、他事業体が運営していた「親と子のつどいの広場」が、8月に閉所・事業撤退することにともない、横浜市が2014年6月から、新たに運営団体を募集した。すでに西区で「親と子のつどいの広場 シャーロックBABy」を運営していた同法人が応募し、選定された。

 24日に行われた開設式典では、同法人の東恵子理事長が「シャーロックBABy本牧の施設長で法人の前代表である今井嘉江さんが、1998年に自宅を開放して活動を始めたのがシャーロックホームズの原点です。地域の方々のお力を借りながら、15年間培ってきた子育て支援のノウハウを生かし、乳幼児を連れた保護者が安心して過ごせ、ともに成長していける施設になるよう取り組んでいきたい」とあいさつした。続いて、施設長の今井さんがスタッフを紹介し、キンモクセイの記念植樹を行い、同施設のオープンを祝った。

 同広場に常駐するスタッフは4人。全員が幼稚園教諭や保育士の資格を持ち、本牧で子育て中の母親でもある。また、4人とも同エリアで8月まで運営されていた親と子のつどいの広場でのスタッフ経験があるため、以前からの利用者とのコミュニケーションも円滑に進むことが期待されている。今後、公園や庭での「外遊び」や、「英語で遊ぼう」、「赤ちゃんデー」などのプログラムも企画する予定。

 施設長の今井さんは「この施設の家庭的な雰囲気を生かし、特に行き場が少なく、不安を抱えがちな0歳から1歳の子どもを育てる親たちへのサポートを大事にしていきたい。地域のプレママやプレパパにも積極的に発信していきたい。もう一つのわが家のように感じてもらえたら」と話している。

 開所日時は、月曜~金曜の10時~16時。第1火曜日の午前はスタッフ研修などのため休み。利用料は1回300円、月1,500円。

 「親と子のつどいの広場」は地域の就学前(主に0歳~3歳)の親子が気軽に集い、交流・団らんできる場の提供を行うことによって、子育てに対する負担感・不安感の軽減を図る施設。商店街の空き店舗やマンションの一室などを利用して、NPO法人など地域の親たちによる市民活動団体が運営しており、2014年9月現在、横浜市内50カ所で実施されている。

 シャーロックホームズは1998年に設立された子育て支援市民団体。西区で「親と子のつどいの広場・シャーロックBABy」(西区南軽井沢18)、横浜アンパンマンこどもミュージアム(西区みなとみらい4)内で子育て情報スポット「あ・の・ね」を運営するほか、子育て世代向けのメールマガジンや情報紙「ベイ★キッズ」などを発行している。

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