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横浜開港資料館で展覧会「近代ヨコハマ起業家列伝」

渡邉忠右衛門の石碑の拓本の前で。主任調査研究員の平野正裕さん。

渡邉忠右衛門の石碑の拓本の前で。主任調査研究員の平野正裕さん。

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 横浜開港資料館(横浜市中区日本大通3)で、企画展覧会「事業を興せ!近代ヨコハマ起業家列伝」が開催されている。

椎野正兵衛商店の1870年代のドレッシングガウン

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 1859年の開港直後、文明開化にわく横浜には成功を夢見て多くの起業家が全国から集まった。展覧会では、横浜の黎明期(れいめいき)に商業、工業に携わった起業家21人の業績と人物を紹介している。

 取り上げられている人物は、横浜の主な輸出品であった生糸の最大手商人の茂木惣兵衛、日本の絹と刺繍(ししゅう)製品を広く知らしめた椎野正兵衛、横浜にドッグを造り港の整備に貢献した渡辺忠右衛門、三渓園を開いた製糸業の原富太郎などのほか、植物輸出、楽器製造、印刷、石油流通、土地開発、映像制作、映画館運営など、多岐に渡る業種を立ち上げた横浜のパイオニアたち。

 横浜というと生糸や茶、植物などの輸出業で賑わった印象が強いが、実は港湾設備、燃料補給などの工業的な側面、また日本伝統の技を生かした外国人向けの工芸品の開発、製造、外国人居住地向けのサービス業など、多くの産業が相乗しながら発展を遂げてきた。同展では、そのあらゆる分野に光を当て、近代の国際都市としての横浜の姿も浮かび上がらせている。

 会場には多くの写真のほか、当時のカタログ、業務報告書などが並び、彼らがいかに工夫に満ちた経営努力を重ね、先見の明を持って商機を捉えてきたかが感じられる内容となっている。そのほか、フランスのリヨンで見つけた絹のハウスガウン、のらくろのアニメ原画紙、明治時代の帳簿など、貴重な品が展示されている。

 同展の主任調査研究員である平野正裕さんは「現存する資料の実物を展示することにこだわった。実物だからこそ当時の臨場感が強く伝わると思う。渡辺忠右衛門の業績を讃える石碑の拓本は、当館史上最大の展示物。どうしても原寸のまま展示したかったので陳列方法に腐心した」と話している。

 展覧会と連動して、1月26日には展示企業の中で、現在も事業が継続している4企業の当代を招いてのシンポジウム「いま、近代起業家たちを語る」を実施。創業者のスピリッツを知ると共に、時代を超えて横浜の発展を支えてきた各企業の取り組みなども話される。

 また、佐伯永輔によって、1923年に設立された映画会社「横浜シネマ商会」に残る映像の映写会も予定。第1回は1月12日に「横浜シネマのドキュメント映像」と銘打ち、東京大震災前の京浜、震災の惨状などを捉えた記録映像を紹介する。第2回は「横浜シネマのアニメーション」をテーマに弁士付きで当時のアニメを上映する。

 関連イベントなど詳細はホームページから。1月27日まで。

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