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横浜美術館が収蔵作品サポーターを募集-鑑賞会などの特典も

サポート対象作品の佐伯祐三「滞船」

サポート対象作品の佐伯祐三「滞船」

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 横浜美術館は所蔵作品のサポーターを募る「横浜美術館コレクション・フレンズ2011」の募集を行っている。

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 「フレンズ」は、美術館への親近感を高めようと2010年度に始まった制度。参加すると横浜美術館の収蔵作品から1作品のサポーターになれる。また、4月1日から1年間、名前が掲示されて常設展を何回でも鑑賞可能。ほかにも、企画展招待券2枚贈呈され、学芸員の解説付き鑑賞会やパーティーに参加できる。

 今年度から9,700点を超える収蔵作品への関心をより高めようと、名称に「コレクション」を加えた。今回の対象は写真やガラス工芸を含む7点。そのうち、ルネ・マグリットの彫刻「レカミエ夫人」は東日本大震災で一部が破損し、緊急補修している。

 また、鏑木清方の日本画「春宵怨」、フランシス・ベーコンの油彩画「座像」、佐伯祐三「滞船」などは、作品保護のアクリルやガラスの板を低反射素材に交換する作業が必要とされている。写真や版画作品については、中性紙でできたマットを装着し、展示のたびに額装しなければならない。

 参加費用は1作品1万円。申し込み締め切りは5月8日まで。

 横浜美術館広報担当の佐藤直子さんは「今年度は脳科学者の茂木健一郎さんにもお気に入りのフランシス・ベーコン『座像』をご支援いただいております。応援企画として開催した学芸員との対談にもご出演いただき、ベーコン作品の奥深さとコレクション支援の大切さをお話ししてくださいました。多くの皆さまのサポートをお待ちしております」と話す。

 横浜美術館では現在、「横浜美術館コレクション展」を開催している。同展では岸田劉生、ピカソ、セザンヌ、ダリ、マグリットなど同美術館収蔵作品を常時200点展示。観覧料は大人500円、大学・高校生300円、中学生100円、小学生以下無料。6月26日まで。「横浜美術館コレクション・フレンズ2011」対象作品も次回から展示される予定。

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