横浜市地球温暖化対策事業本部は9月23日、神奈川大学(横浜市神奈川区六角橋3)人間科学部と連携し、市民も聴講できる公開型の環境授業講座を開講する。
この取り組みは、同本部が昨年度から実施しているヨコハマ・エコ・スクール(YES)の一環として行われるもの。YESは市民団体や企業、行政、大学などが実施する環境や地球温暖化対策に関連する講座・イベントなどを統一的なブランドのもとで提供しており、現在は市内の約60団体・企業が登録。昨年度は114講座が開催され、延べ約5,000人が参加した。
今回の講座は、神奈川大学人間科学部の松本研究室と共催で実施。同大学の横浜キャンパス11号館24番教室で、毎週木曜の10時30分~12時に全14回を実施する。学生の単位取得講座であると同時に、事前に申し込んだ市民も聴講することができる。学生の単位としても認定されるYESの講座開催は今回が初めて。講座は来年1月まで実施する。
カリキュラム内容は、各回行政・事業者・市民団体などから講師を招き、前半は環境や温暖化問題への取り組みを講師が紹介。後半はコーディネータ役の松本安生教授と講師がトークを展開し、聴講者からの質疑応答の時間も取る。講師として登場するのは、横浜市地球温暖化対策事業本部長の信時正人さんや国立環境研究所温暖化リスク評価研究室長でYESアンバサダーの江守正多さん、ユニバーサルエネルギー研究所代表取締役の金田武司さん、日本アイ・ビー・エムのグリーン・イノベーション事業推進部長・岡村久和さんら。
横浜市地球温暖化対策事業本部の市川博美さんは「今回はYESとして初めての学生単位認定講座で、同時に市民も学ぶことができる公開講座として企画しました。行政や企業などから毎回さまざまな講師をお招きし、大学生と一緒に無料で地球環境を学ぶことができるプログラムです。ご興味のある講座のみの受講もできますので、ぜひ気軽にご参加いただければ」と話す。
市民の受講料は無料で、単発での聴講も可。定員は各回30人程度で、各講座が開催される週の月曜日17時までにYES事務局へ電話かFAXまたはメールで申し込む。各講座の内容はYESホームページや神奈川大学のホームページから閲覧できる。