横浜美術館で映像アートの祭典「イメージフォーラム・フェスティバル」

横浜特別プログラム「隣人」(ノーマン・マクラレン)より

横浜特別プログラム「隣人」(ノーマン・マクラレン)より

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 横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3)で7月17日より、映像アートの祭典「イメージフォーラム・フェスティバル2010」が開催される。

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 同イベントは、日本国内・海外から、実験映画、ビデオアート、インディペンデント映画、映像インスタレーションなど、創造的で新しい映像アートの新作、話題作を上映する映像の祭典。映像紹介を通して、観客と作家、国際間における相互交流を図り、芸術的な映像文化の向上と地域の映像文化の活性化を目指す。

 1987年の初開催以来、東京、京都、福岡、名古屋、横浜の5都市を巡回しながら開催している。

 24回目を迎える今年は、「ニューフィルム・ジャパン」(日本招待作品)、「ニューフィルム・インターナショナル」(海外招待作品)、「ジャパン・トゥモロウ」(一般公募入賞作品)の3部門と、海外のアニメーション作品の傑作を集めた「横浜特別プログラム」を公開。会期中は計12プログラム、70作品の長編、短編作品上映とインスタレーション展示を行う。

 海外短編コレクション(18日)では、「時空のフロンティア・マッピング」と題し、太陽が常に画面の中央に位置するようにカメラが追随する「ヘリオセントリック」(2010年、イギリス)、何もない家具と家具の隙間を顕微鏡的に拡大してみせ、特異な空間を生み出す「グラウンド・プレイ」(2009年、アメリカ)など、新たな視覚体験を特集。

 17日の「横浜特別プログラム」(14作品105分)では、テーマ「海外実験アニメーションの古典たち」のもと、コラージュやドローイング、砂絵から最初期のCG(コンピューターグラフィックス)まで、横浜美術館が所蔵する16ミリフィルムアーカイブから厳選した世界中の短編アニメーションを上映する。

 イメージフォーラム・フェスティバルのディレクター澤隆志さんは「横浜特別プログラムは、アニメーション好きの方なら必ず楽しめる横浜美術館のお蔵だし作品集です。ノーマン・マクラーレンやロッテ・ライニガーなど、世界中の短編アニメーションの名作を一挙に上映。あこがれのアニメーターが大いに影響を受けた傑作、VJ(ビデオジョッキー)の起源、コンピューターが描く初めてのアニメーションなど、市販DVDや劇場公開ではみられない貴重な映画による、『一夜限りのアニメーション映画学校』が横浜美術館に展開します」と話す。

 会場は横浜美術館・レクチャーホール。入場料は当日=1,000円(1回券)、特別観賞1回券=800円、4回券=2,500円、フリーパス券=4,500円。7月19日まで。

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