山手で作家、堀田善衞展-スタジオジブリ制作のイラストも展示

宮崎監督が、堀田さんらと対談集「時代の風音」出版した際に描いた装幀画©Nibariki

宮崎監督が、堀田さんらと対談集「時代の風音」出版した際に描いた装幀画©Nibariki

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 神奈川文学振興会は、県立神奈川近代文学館(横浜市中区山手町)で11月24日まで作家、堀田善衞さん(1918~98年)の資料を集めた特別展「堀田善衞展 スタジオジブリが描く乱世。」を開催している。会場には堀田さんを慕う宮崎駿さんらによるイラストや今回のために書き下ろされたスタジオジブリ制作のイメージ画像も併せて展示されている。

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 堀田さんは戦乱の渦中にある人間を描き、国家や宗教、人間の自由や自立をテーマとした多くの作品を発表。「広場の孤独」「漢奸」などの作品では芥川賞を受賞した。

 同展は「乱世」をキーワードとして2部構成で展開。本人と遺族から寄贈された関連資料350点と、宮崎駿さんの長男、吾朗さんを中心にスタジオジブリが制作した堀田さんの作品をモチーフにしたイラスト400点を展示しているほか、俳優の夏八木勲さんが出演する記念朗読会、堀田さんの長女の堀田百合子さんを招いた記念講座、ギャラリートークなどが行われる。

 開館時間は9時30分~17時。月曜休館(11月3日、同24日は開館)。観覧料は一般=700円、20歳未満・学生=350円、高校生以下・65歳以上は入場無料。

 神奈川近代文学館では、堀田さんと遺族の方から関連資料の寄贈を受け「堀田善衞文庫」として保存している。

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