ミニシアター「シネマ・ジャック&ベティ」(横浜市中区若葉町3)が、「世界の最高の映画館100選」で90位に選ばれた。
同ランキングは、都市カルチャーを紹介するロンドン発のグローバルメディア「Time Out World Wide」が、世界各地の映画館を対象に選出したもの。3月4日に発表された。日本ではこのほか、「グランドシネマサンシャイン 池袋」(東京都豊島区東池袋1)が33位、「新文芸坐」(豊島区東池袋1)が52位にランクインしている。
シネマ・ジャック&ベティは、前身の「横浜名画座」を引き継ぐ形で1991(平成3)年に開館。青を基調とした「ジャック」と、赤い座席が並ぶ「ベティ」の二つのスクリーンを備える。「映画の街」と呼ばれる横浜に根付き、長く営業を続けてきたことや、「横濱インディペンデント・フィルム・フェスティバル」や「第四世界」といったインディーズ映画を紹介する映画イベントを継続的に開催するなど、新しい才能を後押しする姿勢が今回の評価につながったとみられる。
選評では横浜が黒澤明監督の「天国と地獄」の舞台となったことや、同館がかつて1990年代の映画「濱マイク」三部作で知られた横浜日劇のような映画館に囲まれていたこと、アカデミー賞受賞作「ドライヴ・マイ・カー」(2021年)の浜口竜介監督を2010(平成22)年に既に紹介していたことなど、周辺環境を含めた同館の歴史に言及している。
支配人の梶原俊幸さんは「正直なところ、なぜ選ばれたのだろうという驚きが大きいが、ランキングに並ぶ映画館を見ると、とても光栄なことだと思う。『ジャック&ベティ』という名は、創業当時の運営会社が、英語の教科書からとって名付けた。今思えば、館名そのものがワールドワイドに発信しているようにも感じる。これからも映画館の楽しさを広く発信し続けられるよう努めていきたい」と話す。
営業時間は上映作品により異なる。映画料金は一般=1,900円。毎週水曜・毎月1日=1,300円など各種割引サービスあり。