
横浜市認定歴史的建造物の旧第一銀行横浜支店(横浜市中区本町6)を活用した文化交流拠点「BankPark YOKOHAMA」が10月4日、グランドオープンする。
馬車道駅と横浜市役所に直結した施設で、「BankPark」名称には「公園のように開かれた場所に」との思いを込めたという。
象徴的な吹き抜け空間を持つ1階は、文化・芸術・観光の発信拠点「CRAFTING PARK」として、「CRAFTINGJAPAN」(東京都港区)が運営。世界各地の工芸作品や商品を集積させる工芸ギャラリー、カフェ、フラワーショップ、ライブラリーを備える。
開業に合わせ、2階のギャラリーサロンのバルコニーには持続可能なデザインを通して社会課題の解決を目指す会社「サヴァン」(埼玉県)の作品「education for all MOCHI」を展示。作品は建物の外からも鑑賞で夜はライトアップされる。作品は留め具などを除き、ほぼ廃材を使用し、環境問題について問いかけている。
地下1階と2階3階は、7月31日に先行開業しており、グッドルームが運営するコワーキングスペース「goodroom lounge 横浜馬車道」となっている。
3日に開催されたオープニングセレモニーでは、山中市長があいさつ。続いて正面に飾られた、木目込み(きめこみ)アートでBankParkのある横浜の風景を表した作品を、作者のイワミズアサコさんと市長と市内の小学生とで完成させた。
建物は横浜市の所有で、「BankPark YOKOHAMA」は、市と10年間の定期建物賃貸借契約を締結し運用する。改修設計・施工は竹中工務店。延床面積は約2000平方メートル。