
横浜市中区の関内駅前で営業を続けてきたライブバー「ハート&ソウル」が、店舗移転のためのクラウドファンディングを実施している。移転先での開業は2026年2月を目指している。
同店は、1997年から関内で営業を開始し、現在はセルテビル(横浜市中区真砂町)7階に店舗を構える。ビルの閉館(12月30日)に伴う立ち退きに加え、コロナ禍による経営打撃からの回復途上で、店舗の新設資金を補う目的でクラウドファンディングを実施中。8月17日現在、支援総額は1,775,000円で、目標金額5,000,000円に対し35%。募集は9月初旬まで受け付けている。
店舗は、創業者・原正行さんが有限会社ドゥ・ミュージックとして立ち上げ、50年近く関内で演奏を続けてきた。現在は、娘の原愛也美さんが株式会社パッションリリーを設立し、事業と店名を引き継ぐ体制へ移行中。原正行さんは名誉アドバイザーとして関わりながら、今後もステージに立ち続ける予定。
「ハート&ソウル」は、60~80年代の洋楽ヒット曲をプロミュージシャンが毎晩演奏するライブバー。過去には「リトルダーリン」「カウベル」などの音楽店舗とともに、関内セルテを音楽文化の拠点としてきた。新店舗では、懐かしい洋楽に加え、昭和の横浜をテーマにしたメニューや展示も予定している。
原愛也美さんは「もっと多くの方に店を知ってもらいたい。宣伝広告費を捻出したいという思い。常連さんから多くの支援を受けている。クラファンを見て店を知って素敵な店だと感じてくれて応援を受けたりもした」と話す。
同店はこれまでにも2度クラウドファンディングを行っており、2回目は2020年12月4日から2021年1月28日まで実施。100人の支援により1,790,000円を集め、コロナ禍での営業再開を果たした。
セルテでの最終営業日は12月29日を予定。支援プロジェクトの詳細やリターンはクラウドファンディングページで案内している。