創業126年の歴史を持つ日本茶販売店の老舗「川本屋茶舗」（横浜市中区伊勢佐木町6）を経営する川本屋商店が日本茶スイーツブランド「CHAGASHI（チャガシ）」を発表し、12月1日から自社オンラインショップと実店舗で販売を始めた。

「CHAGASHI ショコラ」宇治抹茶・チョコレート・ほうじ茶味

　同店ではこれまで、看板商品の日本茶スイーツのガトーショコラやパウンドケーキを年間約50万個販売してきた。新ブランド「CHAGASHI」では、日本茶とのマリアージュを楽しめるスイーツを作りたいと、「香り高い」日本茶をふんだんに使う。

　着色料・保存料・香料は使わず、季節感を大事にする日本茶文化に倣い、桜茶や「横濱さつまいも」など季節限定のパウンドケーキも用意する。

　急須でいれる急須茶は年々、消費量が減少している。日本茶の生産地では後継ぎ不足や生産者の高齢化が問題になっている現状もある。課題解決に貢献しながら、海外を含めた多くの人々にもっと日本茶を楽しんでもらいたいと約2年の歳月をかけて新ブランドの準備を進めてきた。

　「消費量が年々減少している日本茶の魅力を、もっと多くの人に届けたいという思いから日本茶スイーツの新ブランドを立ち上げた。高齢化・生産量の減少という静岡の生産者の課題にも貢献したい」と代表の川井さん。

　備長炭で火入れした煎茶や和紅茶を合わせた箱詰めギフトも販売している。