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西区のNPOが「新しい平和教育プログラム」 15歳少女がパレスチナにスタディツアー

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 NPO法人コネクション・オブ・ザ・チルドレン(横浜市西区東ヶ丘、CoC)が企画した「新たな平和学習」プロジェクトがのスタディツアーに参加した西区の中学校に通う貴子さん(15歳)が3月12日、中東・パレスチナに到着した。

CoCの加藤功甫さんが「新たな平和学習」とツアーを語るトークを配信 3月13日

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 CoCは、横浜市立図書館近くの西区東ヶ丘に築70年以上の古民家を改装して開設した拠点「CASACO」をベースに「全ての子どもがやりたい事を見つけ、それに挑戦できる社会」と「国籍や文化、障がいに関わらず誰もが温かい気持ちで繋がれる社会」を目指して、教育・国際交流の活動に取り組んできた。

 「新たな平和学習」プロジェクトは、日本で「新しい平和教育の形を作る」ことが目的。若者たちが「戦争はなぜ起こり、どうすれば終息するのか」、「平和の意味や価値とはなんなのか」を学び、理解するためのプログラムづくりを開始する。

 貴子さんは小学3年生の時にCoCの拠点「CASACO」の改装などの活動に参加。将来は「紛争地域で人道支援を行う医療従事者になりたい」という夢を持っている。スタディーツアーは、エルサレムとベツレヘムで実施。18日に帰国した後に、15歳の貴子さんがパレスチナで自らが感じたことを同世代の子どもたちに届け、「戦争」や「平和の価値や意味」を議論し、発表し合う活動を計画している。

 CoC代表理事の加藤功甫さんは「日本の平和はあと何年続くのか。プロジェクトは、新しい平和教育を作る、世界を平和にするためのステップ。パレスチナに15歳の少女、貴子さんが行くことは、壮大なプロジェクトの第一歩。戦争が起こらない世界を若者と一緒につくっていきたい」とコメントしている。

 CoCは、13日21時30分から「新たな平和学習」のプログラムについてのトークプログラムを実施する。また、スタディーツアーの渡航費や「新たな平和学習」のための冊子制作費のためにクラウドファンディングを13日まで実施している。

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