暮らす・働く 学ぶ・知る

ライフデザインラボが活動休止 防災と補助犬、国際理解、寄付を考える最終イベント

  • 163

  •  

 Kosha33ライフデザインラボ(横浜市中区日本大通33)は、入居するビルの大規模改修工事に伴い、スペースとしての活動を一時休止することになり、12月2日にファイナルイベントを実施する。

Kosha33こどもフェスタ「昭和遊びを体験しよう!」に400人以上が来場

[広告]

 Kosha33ライフデザインラボは2018年4月、横浜市中区日本大通りの神奈川県住宅供給公社1階に開設した。子育て世代を含む多様な人たちが自分らしくまちに関われるよう「つながりづくりの実験室」として、居場所づくり、コミュニティ支援、情報発信などの活動を行ってきた。

 2018年から2020年の間は年間110件のイベントを企画した。新型コロナ感染症流行を受けた2020年以降も「オンラインでコミュニティは育めるのか」をテーマに、オンラインでの勉強会やイベントなどを続け、2022年度も子育て支援イベントの他、防災の講演・交流会や、多様な生き方や働き方を見聞する「大人の文化祭」などを開催してきた。

 開所以降の来場者は1万5千人を超える。研究員と称したメンバーを核とし、小さな声を拾い、小さな困りごとを解決するために行うさまざまな取り組みを「実験」と呼んで実行してきた。日本大通りで居場所を運営する傍ら「みなとくらす」と称したコミュニティをつくり「人生を豊かにはぐくむもう一つの居場所」を合言葉に令和時代のコミュニティについて考える活動に取り組んできた。

 2日のファイナルイベントでは、14時からライフデザインラボの活動の中核を担ってきた「防災」を軸に、「障害理解」と「国際理解」をテーマに対話を配信。施設の正面玄関が閉まる18時にはクロージングタイムを実施する。12月は寄付月間であることから、寄付月間の賛同企画として行う。

 防災を明るく前向きに話せる場所としてライフデザインラボの一角で活動してきた「ソナYellラボ」のプログラムとして、防災士の石川澄江さんが、各区や横浜市の防災計画、防災用語などを解説し、便利なアプリも紹介する。

 ペットの同行避難、補助犬の同伴避難について、NPO法人「日本補助犬情報センター」橋爪智子さんが、「やさしい日本語で伝えてほしい防災情報」について、横浜に住む外国籍親子の支援を行うNPO法人「Sharing Caring Culture」の三坂慶子さんが出演し、石川さんと対談を行い配信する。

 17時ごろから備蓄食の試食でラボのフィナーレパーティー、18時にラボのクローズタイムとして、建物のフェンスが閉まる瞬間を参加者で一緒に過ごす予定。参加費無料(パーティーは参加費500円・事前申し込み制)。

 同ラボは施設クローズの後、オンラインでの子育て支援イベントや県公社管轄の団地でのコミュニティ支援活動などを継続していく。

 同ラボの所長を務める船本由佳さんは「リアルな居場所を運営するなかで、コミュニティにとって拠点があることの大切さを感じてきた。今回居場所は休止することになるが、リモートとリアルを併用し令和の時代に即したつながりづくりについて、多様な人たちとともに考え、つながることで安心できるまちをつくる実験的活動は続けていきたい」と話している。

 神奈川県住宅供給公社社屋の大規模改修工事は2022年12月13日から2024年8月までを予定している。

ヨコハマ経済新聞VOTE

2025年の横浜DeNAベイスターズ、あなたのリーグ順位予想は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース