相鉄ジョイナス地下1階の「FOOD&TIME ISETAN YOKOHAMA」(横浜市西区南幸1)で、手回しオルガンの写真展と福祉作業所の利用者らが制作したハンドメイドグッズの販売が行われている。手回しオルガンのフリーライブも行われ、クリスマスムードを盛り上げる。
手回しオルガンは、教会などにあるパイプオルガンと同じ仕組みで音を出す自動演奏楽器で、18~19世紀のヨーロッパでは、街頭やサーカスなどで人々を楽しませたという。
紙芝居も楽しめる手回しオルガンを携え、街頭などで演奏しているのが、写真家でもある、紀(きの)あささん。写真展は、フードコート(CAFE DELI PLAZA)内に、紀さんが撮影したオルガンやオルガンにゆかりの風景、職人が古民家の廃材を使って1年をかけて手回しオルガンを作り上げていく様子など、約30点の写真を展示している。
ハンドメイドグッズは、NPO法人横浜市精神障害者地域生活支援連合会(横浜市精連)会員の福祉作業所などでつくられたクリスマスグッズ や陶器のマグカップ、ヨーロッパの壁紙を利用したり点字をコーティングしたりしたブックカバー、区ごとに分割した横浜市の木工パズルなど。
併せて、新型コロナウイルス感染症が広がる中、旭区を拠点に活動する「緑園リビングラボ」が地域の人々の助け合いの中から生み出した「YOKOHAMAガーゼマスクships」プロジェクトの手作りマスクやマスクストラップも扱う。
紀さんは「辛いことも多かった1年だが、手作りのグッズと、手作りの手回しオルガンのぬくもりを感じてもらえたら」と話す。
手回しオルガンの演奏は、同フードコート内で、12月20日の13時からと19時から。写真展は12月25日まで、11時~22時。ハンドメイドグッズの販売は25日まで、12時~19時(金・土のみ20時まで)。いずれも入場無料。