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横浜・山手にギャラリー「たけのま」 築70年の古民家をリノベーション

古民家の庭にあった竹や木によるインスタレーション

古民家の庭にあった竹や木によるインスタレーション

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 築約70年の古民家をリノベーションしたギャラリー・スペース「たけのま」(横浜市中区竹之丸)が3月13日、オープンした。オープニング展示として、歴史を経た家そのものを価値ある展示物と捉えた企画展が開催されている。

前の住人は横浜市電の運転手。昭和20年代の横浜市交通局教習所の発刊物も展示

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 展示のタイトルは「艀家 ハシケケ」。リノベーションに当たり、横浜の海運文化を支えてきた艀(はしけ)の板を使って床を作ったことに由来する。1階はキッチンといろり、居間、押し入れの空間や床の間、2階は元下宿だった5部屋の空間があり、家具、家電、食器、洋服、靴、かばん、アクセサリー、レコード、新聞、チラシ、本、雑誌、文房具など、新築時から約70年間暮らしていた以前の住人が残した数々の物を文化の記憶として展示している。

 運営するのは飲食店「やまのうえ」(山元町1)や「カモメのバー」(常盤町2)を営むファボリの内藤正雄さん。内藤さんは2017(平成29)年には「ヨコハマトリエンナーレ2017」の応援企画「マチノトリエンナーレ」のディレクターを務めるなど、アーティストとしても活動。「たけのま」では床材で使った艀の板を使ったインスタレーション作品なども展示している。

 内藤さんは「3拠点目となる『たけのま』は飲食店ではなくギャラリー・スペースだが、『やまのうえ』『カモメのバー』のお客さんが訪ねてくれるなど、いい循環が生まれている。『たけのま』は1階・2階と広さがあるので、来ていただいた人に自由な発想で使っていただければ。まずは気軽に見に来てほしい」と呼び掛ける。 

 営業時間は12時~18時。月曜・火曜定休。入場無料。展示は4月11日までで、終了後はレンタルスペースとして運営し、ギャラリーやスタジオとして使えるようになる。

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