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高校生が自作のコマで競う「神奈川県高校生コマ大戦」県内初開催 優勝は藤沢工科高校のチーム

優勝は藤沢工科高校の「藤工 機械研究部 コマ係チーム」の小島
慶大さん(左から5人目)

優勝は藤沢工科高校の「藤工 機械研究部 コマ係チーム」の小島 慶大さん(左から5人目)

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 横浜三井ビルディング1階(横浜市西区高島1)で11月10日、神奈川県内の高校生が自作のコマを競わせる「神奈川県高校生コマ大戦」が開催された。

商工高校と藤沢工科高校による決勝戦の様子

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 コマ大戦は、全国の中小製造業が自社の技術を活かして製作した直径2センチメートル以下、高さ6センチメートル以下のコマを持ち寄り、直径25センチメートルの土俵上で競いあうケンカゴマの大会。

 今回の「神奈川県高校生コマ大戦」は、県内では初の工業系高校を対象にした大会。若手のものづくり人材に、ものづくりの楽しさを知ってもらい、ものづくり企業や他校との交流で今後のキャリアづくりのきっかけにして欲しいと、市内の中小製造業メンバーによる神奈川県高校生コマ大戦実行委員会が主催。横浜ガジェットまつり2018にあわせて開催された。

 参加したのは、向の岡工業高校、川崎工科高校、川崎総合科学高校、神奈川工業高校、商工高校、藤沢工科高校、小田原城北工業高校、平塚工科高校、横須賀工業高校の計9校31チーム。

 ルールは、相手のコマよりも長く土俵の上で回り続けた方が勝ち。予選リーグは、3回投げて勝ち2点、引き分け1点、負け0点の点数制で順位を決定。決勝トーナメントでは、2連勝した方が勝ちとなる。

 決勝に勝ち進んだのは、商工高校の「神奈川商工Aチーム」と、藤沢工科高校の「藤工 機械研究部 コマ係チーム」。1投目は重量のあるコマ係のコマが神奈川商工Aチームのコマをはじき出して勝利。2投目は神奈川商工のコマが当たりを避けて逃げ切り勝利。最後に藤沢工科高校が2連勝し優勝が決定した。

 優勝した藤沢工科高校の小島慶大さんは「重量のある真鍮にどう突起を付けるか苦労した。正直決勝までいけると思っていなかったし、決勝戦でも弱気になったが、なんとか勝てた。大会が無事終ってホッとしている」と話した。

 また、神奈川県高校生コマ大戦実行委員長の杉田勇さんは「生徒達からもまた参加したいという声があがっている。2回、3回と高校生コマ大戦を続けていきたい」と語りました。

 コマ大戦は、2013年2月に工業技術・製品見本市「テクニカルショウヨコハマ」の会場内で開催された第1回大会が注目を集め、その活動は全国に広まり、2015年には大さん橋ホールで海外6カ国からの招待チームも参戦した「全日本製造業 世界コマ大戦2015」が開催された。

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