特集

夜景評論家 丸々もとお さん
「夜景を通してみんなでつながっていくために」

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■夜景の背景にある人やストーリーを見ることで、自分を見つめ直す

―丸々さんが夜景に興味を抱き始めたきっかけはいつですか?

 小学校6年生の時に始めたボーイスカウトが「夜景」との出会いで、夜に家を抜け出しては夜景を探しに行く毎日を過ごしていました。高校時代は、学校から帰ると自転車で夜景を探しに行ったり、旅行サークルを作って、神戸や長崎など旅行先で夜景を楽しむようになりました。

―新しい夜景が見つかるのはどういう時ですか?

 気が付いたら体がそこへ向かっていますね、特に考えてはいないです。いつの間にか山に登っていたり、自然と体が向かっていることが多いです。東京を出て横浜に帰ろうと思って、気が付いたら千葉にいたりだとか。高速を走っていて「ここなんだろう?」と思って行ってみたり。あまり意識せず、環境を自然に受け入れてます。

―夜景の魅力はどういうところにありますか?

 常に新しいものが生まれ続けていますし、今日と同じ夜景はありません。誰かが会社に残って一生懸命仕事をしていたらそこに明かりがついていますし、毎日ひとつひとつ夜景は違うので、いろいろなことが見えてくるのが魅力ですね。夜景の背景にある人やストーリーを見ることで、それを通じて自分を見つめ直す。明かりがあるとそこに人がいて、人がいると人生やドラマがあるので、人の数だけ夜景があるとも言えると思います。

夜景評論家・丸々もとおさんプロデュースのフレンチ、横浜に開業(ヨコハマ経済新聞)

■謎めいているからこそ、入り込んだ時の喜びが横浜にはある

—横浜に対して「愛着」や「なつかしさ」、「つながり」を感じることを教えて下さい。

 最初に横浜につながったのは、大学生の時です。当時本牧通りにあった「ベニス」というピザ屋が大好きで、よく通っていました。そこに入ると、「今いっぱいだよ」ってお店のおばちゃんに追い返されるんです。でも、中を覗くと誰も座っていない(笑)。そこで怒らずに待っていると、中まで案内してくれたんです。そのお店のおばちゃんに認められた時の記憶は、自分の中では横浜に対する深いつながりを感じますね。

―横浜の夜景に携わり始めたのはいつからですか?

横浜で仕事をするようになったのは、夜景評論家になってから意外と遅かったんです。最初に関わったのは、横浜観光コンベンションビューローと共同で行った「横浜夜景50選」。横浜にあるたくさんの夜景を50に整理して、ブランド化しようという取り組みでした。夜景評論家になってから横浜のために何かやり始めたのは他の都市よりも遅くて、そのなかなか認められない感じもうれしいんですけどね(笑)。すぐ受け入れられるわけではなくて、何でもウェルカムじゃないという。謎めいているからこそ、入り込んだ時の喜びがあるというのも横浜の魅力だと思います。

―「開国博Y150」が終わってからは、横浜の夜景にどのような変化があると思いますか?

 ベイサイドエリアの「アースバルーン」や「はじまりの森」がなくなるので、そういった意味では、白や青といった「寒色」が消えますね。横浜は「暖色」の街で、赤レンガ倉庫であったり街灯の色合いだったり暖かい色が本来多いので、それがまた目立ってくると思います。

―開港150周年を機に作られた「象の鼻パーク」や、リニューアルした「マリンタワー」がクローズアップされてきそうです。

 そうですね。ただ、これからの横浜を考えると、横浜開港150周年でできたものという理由だけでは、また見に来るかというとなかなか来ない。横浜の抱える今後の課題は多いと思います。滞在型観光という意味でも、横浜に泊まってもらうことが大切ですし、そうでないと経済効果が低く、横浜が潤いません。横浜に泊まってもらうために、「開国博Y150」終了後の敷地も含めて、どういう対策を取っていくかが大事になってくると思います。

横浜港発祥の地「象の鼻地区」がリニューアル 150年の歴史と未来をつなぎ、新たなアートスポットも(ヨコハマ経済新聞)

「夜の横浜」を世界ブランドに! ヨコハマ夜景サービス事業の今(ヨコハマ経済新聞)

■見て楽しむだけでなくて、参加する楽しみ、自分で夜景を語る楽しみ

―11月22日に「第2回 夜景検定」を開催されますが、昨年の第1回目との違いは?

 今年から「団体受験」ができるようになっています。試験日が日曜日なので、夜景に関係する仕事をされている方は日曜日もオンタイムのサービス業が多いので、そういう方たちにも受験して頂けるようになりました。11月20~22日の3日間であれば、のべ5人揃えば「夜景検定」の受験キットをお送りして、検定を受けることができます。また、去年は2級と3級だけの実施でしたが、今年から1級もできました。1級では、夜景のプロが使えるスキルを学んで頂ければと思います。

―「夜景検定」のねらいはどのようなところにありますか?

 趣味として夜景を楽しむために生かしたいという方はもちろん、職場やビジネスにおいて、いろいろなところで「使える資格」を目指したいと思い始めました。広く夜景について勉強することはなかなか難しいですが、そこをサポートして学んで頂くことで、実際に仕事でも生かせるものとして活用して頂きたいと思っています。街にしても職場にしても、誰かに語るための引き出し、何かを作っていくための引き出しを学ぶために活用して頂きたいですね。

―「夜景検定」を通じて、観光業などのサービスも向上すると。

 そうですね。あとはシルバー層の方にもぜひ受けて頂きたいと思っています。長く生きてきて街を知っている方たちが、さらに夜景を語ることができるようになって、それが仕事に結びついて活動の場が生まれたらうれしいです。

―夜景を広く知ってもらうことで、街が活性化する効果があるんですね。

 見て楽しむだけでなくて、参加する楽しみ、自分で夜景を語る楽しみをより広めていくために、いろいろなことでお手伝いしていきたいと思っています。人材育成、語る人を育てる、作る人を育てる、そういった環境を作っていくことで横浜のブランド力の強化にもつながると思います。

夜景鑑賞士検定

■夜景を通してみんなでつながっていくためのつながり方、つながる背景を作る

―夜景を通じた新しい企画や今後の予定を教えて下さい。

 ランドマークタワーのスカイガーデンで、11月1日から12月25日まで「Sky Mermaid's Christmas」というクリスマスイベントを開催します。人魚が人間に恋をするというテーマで、カップルが真実の愛を確かめるという内容になっています。男性ゲートと女性ゲートがあって、質問が書いてあってクリアしていかないと二人は会えない。自分と向き合いながら、最後にハートのところで二人が出会って真実の愛を確かめるという。

 横浜では「工場夜景アドベンチャークルーズ」や「工場夜景ジャングルクルーズ」も行っていますので、こちらもぜひ。あとは国際的な所だと、香港ですね。香港観光局さんと一緒に、香港の夜景の魅力を伝えることもしていきます。

―世界中のたくさんの街で活動されているんですね。

 まず知ってもらうことで、夜景を大切に考えるようになると思いますし、みんなでいっしょになって夜景を生かそうと。それこそ、夜景を通してみんなでつながっていくための、つながり方、つながる背景を作っていこうということですね。

―ありがとうございました。

夜景評論家・丸々さんの「工場夜景クルーズ」第2弾発売開始(ヨコハマ経済新聞)

横浜港から工業地帯めぐる「工場夜景」クルーズ-6月から運行(ヨコハマ経済新聞)

夜景をプロデュース・丸々もとおのスーパー夜景サイト

この特集記事は、横浜市の都市ブランド共創プロジェクト「イマジン・ヨコハマ」とヨコハマ経済新聞のタイアップ企画です。「つながりインタビュー」の詳しい内容は、イマジン・ヨコハマのホームページでご覧になれます。

イマジン・ヨコハマ つながりインタビュー

古屋涼 + ヨコハマ経済新聞編集部

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