横浜中華街全域で「関帝誕」-獅子舞や巨大からくり人形16体も

關聖帝君 鎮座150周年を迎える横浜中華街「関帝廟」

關聖帝君 鎮座150周年を迎える横浜中華街「関帝廟」

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 横浜中華街の関帝廟(横浜市中区山下町140)と中華街全域で7月24日、三国志で名を知られる中国の武将・関羽の誕生を祝う關聖帝君 鎮座150周年「関帝誕」が行われる。

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 関帝誕は、関帝廟(かんていびょう)の主神「関聖帝君」の誕生日(中国の旧暦6月24日)に毎年行われる恒例行事で、横浜中華街では毎年、街をあげて祭事を行っている。関聖帝君は、西暦160年頃に実在した中国の名武将「関羽様」を神格化したもので、信義を重んじた人柄から商売繁盛の神様として世界中でまつられている。

 24日は、中華学院校庭で関帝誕神事、関帝廟神殿内で新生児成長祈願神事を行った後、関帝誕巡行パレードを実施。パレードには、関羽様のご神体を乗せた中国式の神輿(みこし)を中心に、全長3メートル以上の巨大からくり人形「将軍組」16体、獅子舞、龍舞、演舞など、総勢330人以上が参加する。当日は16時に関帝廟を出発後、元町の厳島神社を経由し、媽祖廟など中華街全域を練り歩く。

 「将軍組」とは、関羽様の息子にあたる「関平(かんぺい)」と家来の「周倉(しゅうそう)」、媽祖廟(まそびょう)で媽祖様を守る「順風耳(じゅんぷうじ)」と「千里眼(せんりがん)」など。順風耳将軍は、いかなることも聞き分けられる「耳をもつ鬼神」(別名赤鬼)、千里眼将軍は、千里先まで見渡せる「眼を持つ鬼神」(別名緑鬼)と呼ばれ親しまれている。

 今年は關聖帝君 鎮座150周年を記念し、媽祖廟を出発し獅子を先頭に各牌楼を清める「牌楼厄払い」、店舗厄払い、中国伝統芸能を披露する「中国芸能文芸晩会」、関羽像の由来や時代背景をスピーチする「関帝廟フォーラム」、横浜中華街の歴史をたどる写真や資料を展示する「世界関帝文化写真展」など、さまざまなイベントを7月25日まで実施する。

 関帝廟は「今年は關聖帝君 鎮座150周年を記念して、より盛大に聖誕のお祝いをします。関帝誕巡行パレードは、獅子舞や将軍組などが登場する中華街らしい華やかなパレードなので、中華街最大のお祭りのひとつとして是非一度は見ていただきたいシーン。今年は100年前に開催された関帝誕50年祭の記録に習い、元町の厳島神社もまわります」と話す。

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