提供:トライアングル 取材・制作:逗子葉山経済新聞編集部
全国7カ所を巡ってきた「鈴木敏夫とジブリ展」が6月18日まで横須賀美術館で開催されています。横須賀は鈴木敏夫が「人生のキーパーソン」と紹介するスタジオジブリ初代社長、故徳間康快さんが生まれ育った地。展示会はもちろん、館外で企画されているコトも楽しんでいただけるよう案内します。
展示は第1章「四畳半の原風景」で始まり7つに分かれ、ほかに撮影スポット、オリジナルグッズ売り場があり、とても1時間では見きれません。もしかしたら一日いても足りないほど。
鈴木敏夫が隠れ家「れんが家」と呼ぶ部屋におよそ8800冊の書籍、福岡展から新展示として人気を博した映画鈴木コレクション1万点。この数だけでも圧倒されますが、恐るべきは、この章にたどり着く前に、鈴木少年がジャンルにとらわれずに読んだ少年漫画雑誌から児童書、映画、小学校の卒業文集までズームインして読み込んでしまう昭和時代の実物本、本、本…。
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激動の大学生活から1972(昭和47)年、徳間書店に入社し、「アサヒ芸能」「コミックコミック」「テレビランド」を経て、手塚治虫ら多くの漫画家と出会い、「アニメージュ」の創刊メンバーになります。そして高畑勲・宮﨑駿との関係が深まります。この一連の「出会い」が丁寧に紹介されています。
作品の製作に関わっていく仕事の手書きのメモなどがびっしり。職場のルールなども公開されていますが、撮影禁止エリアですのでノートと鉛筆が必要かもしれません。ポスターのコピーも、コレもアレもそうだったのかと思わずにいられません。歴代のジブリ映画のポスターや新聞・雑誌広告、付録なども展示され、同時代を生きた世代は青春時代、新人時代、苦節時代などなどにタイムスリップしてしまいます。
「宮さんは絵を描き、僕は字を書く。」と、もともと「言葉の魔法展」というタイトルでスタートした同展示会。幼少期から現在までがギュッと凝縮された展示は鈴木敏夫の頭の中をのぞいているかのような空間。ジブリ映画に込められたメッセージの背景をあらためて噛みしめることになるでしょう。童心に戻ってしまう撮影スポットもあります。
おみくじは恋愛と開運、どちらを選びましょう
この展覧会でしか手に入らないオリジナルグッズなども見逃せません。帰り時間が迫る場合は、来場者限定公式通販のQRコード・ログインパスコードを
他会場では、本会場に展示していた油屋別館「オオトリさまオブジェ」と「カオナシなりきりAR」「せんとうちひろAR」(展示協力:au(KDDI))が三笠ターミナルに出現!ARでジブリの世界を楽しめます。しかも無料。SNSを使ってオリジナルしおりももらっておきましょう。
横須賀美術館は「建築界のノーベル賞」といわれるプリツカー賞を今年受賞した建築家・山本理顕さんが手がけた建物。横須賀市制100周年を記念して2007(平成19)年に開館。横須賀美術館の行き帰りに横須賀ならではのにぎわいも巡ってほしいということで、スタンプラリーが企画されています。
スタンプ設置箇所は8カ所。4カ所ごとに1組のシールがもらえます。ただし、台紙の配布と景品交換ができるスタンプ設置箇所は3カ所(横須賀美術館・三笠ターミナル・YOKOSUKA軍港めぐり汐入ターミナル)。巡る方法を考えてからスタートしましょう。(シールの種類は選べません・数には限りがあります)。 途中で横須賀グルメも味わう時間もぜひ!
横須賀美術館は国道16号線沿いにあり、横浜横須賀道路馬堀海岸ICから3キロ(約5分)の立地で、駐車場もあり、車で行っても分かりやすく、便利な場所にあります。ですが、京急電鉄の「鈴木敏夫とジブリ展」ラッピング車両(4月末運行開始予定・1000形車両1編成・車内はジブリ展ジャックとなっている)や横須賀市内を走る京浜急行バスのラッピング車両(久里浜営業所所属のバス1台)に出合うチャンスに期待して、公共交通機関を利用してはいかがでしょう。
そして、東京湾を満喫できる来館方法もあります。
通常、東京湾唯一の無人島・猿島への航路や「YOKOSUKA軍港めぐり」を運航しているトライアングルがもう一つの「鈴木敏夫とジブリ展」の展示が行われている三笠ターミナルと横須賀美術館すぐの観音崎桟橋を直行シャトル便「シーフレンドZero」で30分で結びます。猿島や房総半島、時には富士山も眺めながら、プチ旅行気分。目前に大きなタンカーが通ることも。
ジブリの世界のように海や山、風、自然の息づかい、人の暮らしを感じて横須賀を丸ごとお楽しみください!そこでおまけ情報↓↓↓
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