使用済み割り箸のアップサイクルに取り組むカナダ発の循環型製造企業ChopValue Manufacturing Japan 株式会社(本社:東京都港区/代表取締役:ジェームス・ソバック、以下「ChopValue Japan」)は、2025年4月より開催中の大阪・関西万博にて、カナダパビリオン内にアップサイクルプロダクトを製作・提供いたしました。
606,597本の使用済み割り箸をアップサイクル
ChopValue Japanは、大阪・関西万博のカナダパビリオンにて、カナダの数少ない製造業イノベーション企業として、特大サイズの会議テーブルを製作しました。全長7メートル、22名が着席可能なこのテーブルは、「コラボレーションスペース」に設置され、商談・会議・パーティーなど多目的に活用されています。あわせて収納キャビネットも製作しました。
さらに、Air Canada(エア・カナダ)が展開するテイクアウト形式の飲食エリア「デスティネーション・プーティン・バイ・エア・カナダ(Destination Poutine by Air Canada)」においては、ChopValue Japanが設計から製作・施工までを一貫して担当。注文カウンター、調理スペース、受取カウンターに至るまで、壁面パネルや天板などを製作し、限られた時間の中で高品質な仕上がりを実現しました。
本エリアは、2025年10月13日までの万博開催期間中、多くの来場者が見込まれており、ChopValueの循環型デザインを広く体験していただける貴重な機会となっています。
また、来場者を迎えるカナダパビリオンのスタッフが着用する名札も、ChopValue Japanが製作した特注品であり、細部に至るまでサステナビリティを体現しています。
@Canada Expo
本プロジェクト全体でアップサイクルされた使用済み割り箸の本数は606,597本。これにより、29,864キロの二酸化炭素(CO2e)の排出を抑制することができました。
廃棄物を価値ある資源へと転換する「クローズドループ(循環型)製造」の実例として、持続可能なものづくりの可能性を世界に発信しています。
カナダパビリオンのコンセプト「再生」
カナダパビリオンのコンセプトは「再生(Regeneration)」。春の訪れとともに凍っていた川が溶けて流れ出す、自然の循環がイメージされています。パビリオン外観は、カナダで見られる自然現象「水路氷結」を表現していて、川面の氷が溶けて流れることで生まれる儚い氷の造形が魅力です。氷に覆われた外観とは対照的に、パビリオン内ではカナダの温かさ、開放性、前向きな姿勢が表現され、来館者はカナダの革新性、多様性、創造性、持続可能な社会に関する取り組みを体験できます。
ChopValue Japanが提供する循環型プロダクトもまた、素材に込められた温かみ、革新的な技術、そして持続可能な未来へのビジョンを表現しており、カナダパビリオンのコンセプトと深く共鳴しています。
?? カナダパビリオンの詳細:https://www.expo2025.or.jp/official-participant/canada__trashed/
カナダパビリオン政府代表 ローリー・ピーターズ氏のコメント
「ChopValueの取り組みは、カナダのイノベーションが実際に形となって具現化されている好例です。彼らは、地域の資源を活用し、地域で製造、そしてカナダで開発された技術を融合させることで、品質とデザイン性を兼ね備えたソリューションを提供しています。『メイド・ローカル』の意味そのものを私たちに改めて考えさせてくれます。この万博を通じて、こうしたカナダのサステナビリティの取り組みを世界に紹介できることを誇りに思います。」
ChopValueの創業者兼CEO フェリックス・ベックのコメント
「カナダパビリオンのチームやエア・カナダと協力し、カナダの製造業のイノベーションを世界の舞台で代表できたことは大変光栄であり、私たちにとって一生に一度とも言える経験となりました。日本に設立した新しいマイクロファクトリーは、単なる事業拡大ではなく、世界の文化とのつながり、意義あるインパクトを生み出す象徴でもあります。このパートナーシップは、そのストーリーをより広く世界に伝える契機となりました。」