フォトフラッシュ

横浜ボートシアターの遠藤啄郎さん逝く

昨年11月より療養中だった劇団「横浜ボートシアター」代表の遠藤啄郎さんが2月7日16時8分、都内の病院で急性腎不全のため死去した。享年91歳。遠藤さんは、脚本、演出家、舞台用の仮面のデザイン・製作者として活動。東京藝術大学油絵科卒業後、個展、グループ展などで作品を発表。1959年頃より、ラジオ、オペラ、ミュージカル、舞踊、人形劇、演劇などの脚本並びに演出家に転向。舞台作品の海外公演も多く、ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど三十都市に及ぶ。長期公演としてはパリ、オルセイ劇場での、人と人形の劇『極楽金魚』の一カ月公演がある。1981年より横浜の運河に浮ぶ木造船内を劇場とし、横浜ボートシアターを結成。代表作は『小栗判官・照手姫』、『マハーバーラタ 王サルヨの婚礼』(第1回横浜トリエンナーレ参加作品)、『説経 愛護の若より 恋に狂ひて』『さらばアメリカ!』(ともにKAAT神奈川芸術劇場提携公演)。多摩美術大学映像演劇科、日本オペラ振興会、オペラ歌手育成部、桐朋学園大学演劇科などで講師を務めた。第十八回紀伊國屋演劇賞、横浜市民文化賞などを受賞した。葬儀は近親者のみで行い、後日偲ぶ会を行う予定。

  • 76

  •  

  • はてなブックマークに追加

ピックアップ

ヨコハマ経済新聞VOTE

ヨコハマ経済新聞の読者歴はどれくらいですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース