シネマ・ジャック＆ベティ（横浜市中区若葉町）で、サヘル・ローズ初監督作品「花束」が上映されている。児童養護施設で育った若者たちが自身の記憶や思いを描く実験的な映像作品。ドキュメンタリーとフィクションの境界を越え、それぞれの人生の断片を描いている。サヘルさんは、イラン出身で8歳のときに来日。自身も孤児院で幼少期を過ごした経験を持ち、俳優やタレントとして活動する傍ら、支援活動や人権啓発にも尽力してきた。脚本にシライケイタさん、音楽はSUGIZOさん、エグゼクティブプロデューサーを岩井俊二さんが務める。サヘルさんは21日の上映後トークで「施設を退所した8人の若者とつくった映画。自己表現をする彼らの姿を通して、偏見や差別、問題の根本にある社会問題について考えてみてほしい」と話した。上映は5月30日まで。23日は17時25分～19時10分、24日から30日までは15時40分～17時20分に上映。