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国際教育音楽祭「ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン イン 横浜2015」がコンサート

2014年に行われた「ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン イン 横浜2014」のコンサート=三浦興一さん撮影

2014年に行われた「ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン イン 横浜2014」のコンサート=三浦興一さん撮影

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 世界的な指揮者である大友直人さんが芸術監督を務め、7月始めから横浜みなとみらいホールで開催されている国際教育音楽祭の1つ「ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン イン 横浜2015」(略称MMCJ)が大詰めを迎え、7月20日にオーケストラ公開リハーサル、21日にコンサート本番を迎える。8カ国21人の若者たちが切磋琢磨した中で磨いた音が、クラシック音楽ファンに公開される。

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 MMCJは、クラシック音楽を担う若手演奏家育成を目的として、一般財団法人「ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン」(小林陽太郎代表理事)が主催している。学生たちの渡航費・宿泊費・食費などはすべて同法人に対する寄付でまかなわれている。

 大友直人さんと現・ニューヨーク・フィルハーモニック音楽監督のアラン・ギルバートさんが、「日本から国外留学して音楽を学ぶことは多いが、日本に海外の演奏家を育てる場をつくりたい」という思いで一致し、2001年の創設時から共同で音楽監督を務めている。2014年までに延べ441人が参加し、世界のオーケストラ界の最前線で活躍している修了生も多い。

 横浜での開催は2011年から。今年から、滞在期間中の旅程管理や食事の調達、寄付者への報告など、学生・講師陣、総勢50人近くのサポートをNPO法人「あっちこっち」(横浜市中区西竹之丸、厚地美香子理事長)が手がけている。

 今回参加した学生たちは7月1日に来日後、ほとんど休まず朝9時から21時まで、室内楽(カルテット)、オーケストラでの練習に取り組んできた。また、必ず違う国籍の者がグループとなり、すべて英語でコミュニケーションを行う決まりがあり、学生は演奏とともにコミュニケーションを学んでいくという。

 練習を重ねた学生たちを、大友さんを始めとするそうそうたる演奏家が直接指導した成果が、20日の公開無料リハーサル、21日のオーケストラコンサートで披露される。20日のリハーサルは横浜みなとみらいホール、B1リハーサル室で15時30分から17時。(定員30人、15時から横浜みなとみらいホールの楽屋口で整理券配布)。

 また、21日のコンサートは18時30分開場、19時開演。いずれも横浜みなとみらい大ホールで、ハイドン・交響曲第101番ニ長調「時計」、ストラヴィンスキーの バレエ音楽「ミューズの神を率いるアポロ」(弦楽合奏)、ベートーベン・交響曲第5番ハ短調「運命」を演奏する。いずれも未就学児は入場不可。

 サポートをしてきた厚地さんは「それまでの自分のやり方や国の音楽教育の特徴などを背負った学生たちが、それぞれが音作りの過程でぶつかりながらもコミュニケーションを重ね、互いを生かしながら自分なりの音を見つけていくところに、このプログラムの価値がある。横浜で濃密な1カ月を過ごし、世界に羽ばたく若い演奏家を横浜の市民に応援してもらえたら」と話している。

 なお、7月22日にも、東京・紀尾井ホールで同じ演目での演奏会が行われる予定。詳細はホームページで。

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