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小説「横浜黄金町パフィー通り」を舞台化 地元アーティストと演劇人が連携

下段左から演出家の海老原あいさん、黄金町エリアマネジメントセンター代表の山野真悟さん、原作者の阿川大樹さん、総合プロデュース・脚色担当の田口浩一郎さん、演出家の和泉さなさん、上段左から演出家のサムスンさん、劇中映像制作担当の吉本直紀さん、フライヤー・映像用イラスト担当のイクタケマコトさん、パフォーマンスビジュアル担当の岡田裕子さん、舞台美術「木」制作担当の山田裕介さん、宣伝デザイン担当の秋山直子さん

下段左から演出家の海老原あいさん、黄金町エリアマネジメントセンター代表の山野真悟さん、原作者の阿川大樹さん、総合プロデュース・脚色担当の田口浩一郎さん、演出家の和泉さなさん、上段左から演出家のサムスンさん、劇中映像制作担当の吉本直紀さん、フライヤー・映像用イラスト担当のイクタケマコトさん、パフォーマンスビジュアル担当の岡田裕子さん、舞台美術「木」制作担当の山田裕介さん、宣伝デザイン担当の秋山直子さん

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 中区・黄金町のまちづくりを描いた作家・阿川大樹(たいじゅ)さんの長編小説「横浜黄金町パフィー通り」(徳間書店、2014年)の舞台化が決まり、5月25日に制作記者会見が行われた。

会場のBankART Studio NYK Kawamata Hall

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 同作は、2009年から黄金町に事務所を構える阿川さんが、かつて違法風俗店が建ち並んでいた同エリアがアートの町へと変貌していく様子を街に迷い込んだ女子高生や地元住民、アーティストの視点で描く。同じく黄金町に拠点を置く「劇団!王子の実験室」主宰の田口浩一郎さんの発案で、今年10月にBankART Studio NYK(横浜市中区海岸通3)で公演が行われることになった。

 舞台化にあたり、住民が町を取り戻そうと立ち上がる2002年、アートの町に変貌を遂げた町に主人公が迷い込む2007年、「アートの町」から「普通の町」に変わろうとしている2015年の3つの時代に物語を分け、オリジナルエピソードも追加。田口さんが総合プロデュース・脚色を手がけ、横浜を拠点に活動する和泉さなさん、海老原あいさん、サムスンさんの3人の演出家がそれぞれの時代を演出する。

 また、舞台美術や宣伝デザインの制作には、黄金町のアーティストが参加。これまでほとんどなかった日ノ出町・野毛エリアの演劇人と、黄金町のアーティストとの交流も目的の一つだという。キャストも横浜を拠点に活動する演劇人が固め、地元住民も出演する。

 アートによる黄金町のまちづくりを進めてきた黄金町エリアマネジメントセンター代表の山野真悟さんは「原作はフィクションとはいえ、かなり正確に描かれている。10年経ち大きく変化はあったものの、必ずしも根っこがなくなったわけではないが、川の活用など現実がフィクションを追いかけているような部分もあり、今後もそのような展開に期待したい」と話した。

 公演は10月9日~12日。劇中使用オブジェやドローイングの制作も行っているBankART Studio NYKでは、6月19日~28日にアトリエの一般公開が行われ、制作現場を見学することができる。

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