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黄金町・たけうま書房で「出張・レコード寄席」-記録媒体としてのレコード楽しむ

レコードを取り出す高円寺「円盤」の田口史人さん

レコードを取り出す高円寺「円盤」の田口史人さん

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 黄金町の古書店たけうま書房(横浜市中区末吉町4)で8月26日、「出張・レコード寄席・学校の卒業レコード・後編」が開催された。

中学校の卒業レコードに耳を澄ます田口史人さん

 日常あまり触れる機会のないレコードを、独自のテーマに沿って聴く同イベント。一般的なディスクジョッキーと違い、「万国博覧会」「卒業記念レコード」「宣伝用配布レコード」「ムードコーラス」など、時代や製造意図、製作者などを切り口とすることで、通常の音楽鑑賞とは違う、記録媒体としてのレコードの面白さを探る。

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 イベントの企画者は、高円寺で音源販売店・喫茶店・イベントスペースを兼ねた店舗「円盤」(東京都杉並区高円寺南3)を運営する田口史人さん。

 2004年頃から始まったイベントだが、5年ほど前から全国各地に出張。現在は喫茶店・ライブハウス・書店とさまざまな場所で同イベントが開催されている。

 たけうま書房でのイベント開催は、店主・稲垣篤哉さんと田口さんが、黄金町のカフェ&ライブスペース「試聴室その2」(横浜市中区黄金町2)で知り合い、交友を深めたことにより実現。現在は毎月最終火曜日に開催されている。

 この日は、中学・高校・大学の卒業記念レコードというテーマで、朝礼で流されていたお経の声や、教師から生徒へのはなむけの言葉、生徒達の日常を収めたレコードなどが流された。

 レコードの中には生徒と教師の確執を暗に感じさせるものや、顧問教師と吹奏楽部の生徒が手を組んで、吹奏楽部の演奏会をロックフェスティバルのように演出した様子が記録されているものなど、意外な内容のものも。1枚のレコードから伝わる物語に、参加者それぞれが真剣に耳を傾けていた。

 田口さんは、「今のように手軽に音楽が聴けるようになると、レコードのような媒体を1枚通して聴くという機会が減ってくる。でも、今回流したレコードに記録されている時代の空気や出来事は、1枚まるごと聴いてみることによってしか発見できない。たけうま書房でのレコード寄席はまだまだ続くので、またレコードに残された記録を楽しみに来てもらえれば」と話している。

 同店では今後も「出張・レコード寄席」を開催。9月30日は「ムードコーラス特集」、10月28日は「ポータブル・プレイヤー特集」、11月25日には「青春歌謡特集」が予定されている。また、10月22日~11月30日は田口さんのコレクションの108台のポータブル・プレイヤーを展示する「ポータブル・レコード・プレイヤー展"みんなこいつで聞いていた"」も開催予定。詳しくは同店のブログにて。

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