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nitehi worksでレイモン・コシュティエ写真展「ヌーヴェル・ヴァーグの肖像」

©Raymond Cauchetier

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 中区若葉町の古ビルを再生した、ものづくりの発信・交流の場「nitehi works」(横浜市中区若葉町3)で6月14日、「横浜フランス月間2014」のプログラムの一環として、写真展「レイモン・コシュティエによるフランス・ヌーヴェル・ヴァーグの肖像」が開幕した。

アートと日常が融合したnitehi worksでの展示の様子

 同展では、フランス人写真家のレイモン・コシュティエさんによる、ジャン=リュック・ゴダール監督やフランソワ・トリュフォー監督に代表されるフランス映画史を象徴する、1960年代ヌーヴェル・ヴァーグのスチール写真約20点を紹介する。

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 コシュティエさんは現在94才。1950年代から写真家としての活動を始め、フリーのカメラマンとしてヨーロッパやアジアを訪れ、極東の国々の美術や人々の生活、カンボジアのアンコール・ワットやヨーロッパ中世の彫刻などを撮影。また、1950年代末にフランスで始まった映画運動「ヌーヴェル・ヴァーグ」とも歩みを共にし、1959年から1968年まで、スチールカメラマンとして、ゴダール監督やトリュフォー監督の撮影現場で数多くの写真を撮影している。

 展示作品は、「アデュー・フィリピーヌ」(ジャック・ロジエ監督、1960年)、「勝手にしやがれ」(ゴダール監督、1959年)、「女は女である」(ゴダール監督、1960年)、「突然炎のごとく」(トリュフォー監督、1961年)、「夜霧の恋人たち」(トリュフォー監督、1968年)、「柔らかい肌」(トリュフォー監督、1963年)など。

 横浜フランス月間は、2005年から毎年開催されているフランス文化の祭典。市内の美術館や劇場、アートスペース、レストランなどで、フランスをテーマにした映画や展覧会、音楽やダンス、美食など多彩なイベントが開催されている。期間は6月1日から7月16日。主催はアンスティチュ・フランセ横浜(中区尾上町5)。

 アンスティチュ・フランセ横浜の大藤理恵さんは「この写真展には、私たちがイメージする、古きよきパリが存在する。コシュティエの作品は近年再評価され、パリやロサンゼルスでの展覧会をはじめ、昨年にはパリの写真の祭典『サロン・ドゥ・ラ・フォト』で回顧展が開催された。フランス映画史のひとつの黄金時代を象徴する写真をぜひご覧いただければ」と話している。

 また、同展を共同主催するnitehi works代表の稲吉稔さんは「nitehi worksのアップサイクルによる壁の傷や汚れがコシュティエの写真に独特の味を持たせており、これは一般的な美術館のホワイトキューブでは出せないものだ。会場は、街の日常の中にあるので、外の生活音が聞こえ、窓の外には街の何気ない日常が広がっている。アートと日常が融合したこの空間にぜひ足を運んでほしい」と話す。

 開催時間は13時~19時。入場無料(1ドリンク制)。6月15日13時からのオープニングパーティーでは、立山酒造(富山県砺波市)の提供による梅酒を振る舞う。6月29日まで。

 また、近隣の映画館「シネマ・ジャック&ベティ」(中区若葉町3)では、同展にちなみ、コシュティエさんがスチール写真を担当したジャック・ロジエ監督の長編処女作「アデュー・フィリピーヌ」、ゴダール監督「女は女である」を上映している。

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