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横浜で米ジャズオルガン奏者トニー・モナコさん公演-難病を乗り越え世界的アーティストに

トニー・モナコさん

トニー・モナコさん

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 横浜赤レンガ倉庫2号館3階のライブレストラン「モーション・ブルー・ヨコハマ」(横浜市中区新港1)で12月29日、アメリカのジャズオルガン奏者、トニー・モナコさんのライブが開催される。

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 モナコさんは11月に、ギタリストの小沼ようすけさん、ドラマーのジーン・ジャクソンさんとアルバム「ライヴ・アット・コットンクラブ、ジャパン」をリリースしたばかり。ライブでは「ジミー・スミス直系」といわれる正統派オルガン・ジャズを楽しめる。

 現在54歳のモナコさんは、10年ほど前まではジャズ界で無名の存在だった。幼い頃から地元オハイオ州でオルガンの神童として知られていたが、15才から神経痛性筋萎縮症を発症。療養中にオルガン・ジャズの先駆者であり憧れのジミー・スミスさんに自分の演奏の録音テープを送ったところ、スミスさん本人から16才の誕生日に激励の電話をもらい、師弟関係が始まった。

 その後、体調を気遣う家族の心配もありプロになること断念。実業界で生計を立てる道を選んだ。35歳で再び発症して声帯・腕に深刻な影響を受ける重篤な状態となり、大手術、長期のリハビリに時間を費やしたという。

 ジャズオルガン奏者ジョーイ・デフランセスコさんがプロデュースを買って出てアルバムを制作したことをきっかけに知名度を高めた。6年前、48歳の時に念願のプロとなり、ハーヴィー・メイソン、パット・マルティーノなどジャズのトップアーティストのバンドに所属し、イタリアのジャズ誌では読者人気投票1位を獲得。現在は自己のバンドを率いて世界中をツアーしている。

 モーション・ブルー・ヨコハマはモナコさんにとって2007年に正式に初来日公演を開催した思い出の地。小沼さんともその時に知り合った。東日本大震災の直後に小沼さんをパートナーに、ジーン・ジャクソンさんと日本でのスペシャル・トリオを結成、東京丸の内のコットンクラブで演奏した。この企画が評判となり、翌年に同メンバーで全国ツアーを敢行。3年目となる今年は、大みそかにトリオ結成の地・コットンクラブにてカウントダウン・ライブも行う。

 今回のアルバムを制作した横浜のジャズレーベル「モークラウド・レコーズ」代表の松永誠一郎さんは「モナコさんはあきらめずに幾度の困難を乗り越え、夢をかなえた人。本物の演奏は人の心に訴えかける力がある。年末年始に温かいオルガンの音色でハッピーな気持ちになってもらえれば」と話している。

 公演時間は17時30分、19時30分の2回。料金は自由席5,500円、BOX席22,000円(シート・チャージ6,000円、4人まで)。予約・問い合わせはモーション・ブルー・ヨコハマ(TEL 045-226-1919、受付時間11時~22時)まで。

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