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STスポットで劇団・範宙遊泳の新作公演「さよなら日本」

劇団「範宙遊泳」公演の様子

劇団「範宙遊泳」公演の様子

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 STスポット横浜(横浜市西区北幸1)で、5月4日から劇団「範宙遊泳」の新作公演「さよなら日本-瞑想のまま眠りたい-」が行われている。

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 範宙遊泳は、東京を拠点に活動する演劇集団で、現実と虚構の境界をみつめ、その行き来と、そのあり方そのものを問い直す批評性の強い作風が特徴。演出家で俳優の山本卓卓さんが代表を務める。

 同作は、2012年9月に東京芸術劇場リニューアル記念「東京福袋」で上演したふたり芝居「男と女とそれを見るもの (x?) の遊びと退屈とリアルタイム ! 暴力 ! 暴力 ! 暴力 !」を拡大したものをベースに書き下ろしたもの。照明、写真やオリジナルのアニメーション画像など静止画の投影を舞台美術とし、美術と俳優がシンクロしながら、人間という生き物を描く。

 出演者は、大橋一輝さん、熊川ふみさん、埜本幸良さん、田中美希恵さん、永島敬三 (柿喰う客)さん、中林舞さん、名児耶ゆりさん。作・演出は山本卓卓さん。

 STスポットの佐藤亮太さんは「継続した活動の中から演劇で、劇場で何を見せることができるかに挑戦する。演劇そのものの枠組みを揺さぶり、語られるのは『誰の言葉』であるか、その言葉と役者や脚本との関係性を探っていければ」と話している。

 上演時間は日程による。チケットは前売=一般2,500円・学生2,000円、当日=一般3,000円・学生2,500円。予約・問い合わせはSTスポット横浜(TEL 045-325-0411)。公演は5月15日まで。

 範宙遊泳は、2007年、山本卓卓さんが桜美林大学在学中に同大学の学生を中心に発足。 2008年にシアターグリーン学生芸術祭優秀賞、 翌2009年に初の地方公演で名古屋キャンパスフェスティバル大賞を受賞。2010年4月の大学卒業と同時に劇団活動を本格化する。その題材は、夢と現実、劇世界と劇中劇、テレビゲーム(あるいは仮想世界)と現実世界、愛と憎しみなど対極にあるものをユーモラスに扱う。

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