「不登校・ひきこもり当事者の思いを考える」―支援セミナー開催

ヒューマン・スタジオのセミナーの様子

ヒューマン・スタジオのセミナーの様子

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 民間非営利相談機関「ヒューマン・スタジオ」(藤沢市鵠沼)は3月24・25日、「第18回青少年支援セミナー~不登校・ひきこもり当事者の思いを考える」を開催する。

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 ヒューマン・スタジオ代表・丸山康彦さんは、高校時代に不登校になり留年した経験を持つ。卒業後は、教師を目指して大学で教員免許を取得。非常勤講師として母校の高校で教壇に立ったが、教員採用試験の受験がうまくいかないことなどから1年間の契約終了後にひきこもってしまった。

 6年半にも及ぶひきこもり生活を通じて「現在の『教育システム』は必ずしも子どもたちにとって良いことばかりではない」と考え、1999年4月に個人事務所「教育対策研究所」開設。その後2001年10月に現在のヒューマン・スタジオ設立に至った。

 ヒューマン・スタジオには、主にひきこもってしまった当事者の家族から相談が寄せられる。丸山さんは「面談を通じて不登校やひきこもりの心理を家族に説明し、理解を促すことによって、ひきこもり当事者の気持ちを楽にすることが大切です」と話す。

 周囲の理解によって環境が変わり、自然と状態が改善していくことも多いという。ヒューマン・スタジオではこうした「相談業務」のほかに、メールマガジンやブックレットでの発信の「情報業務」、そして青少年支援セミナーなどの「公開業務」を、現在活動の3本柱にしている。

 今回のセミナーは、当事者の思いを考えることを軸に企画され、すべてのプログラムに不登校やひきこもりの経験者が登場する。1日目の24日は、2講座を実施する。講座1「不登校・ひきこもりのプロセス~点ではなく線でみる~」(13時10分~15時)は、ヒューマン・スタジオ代表の丸山康彦さんが講演する。講座2「事例で考えるひきこもり~再適応か新生か~」(15時10分~17時)は、青少年の社会参加について研究している関水徹平さん(早稲田大学文学学術院非常勤講師)と丸山さんが対談する。会場はいずれも神奈川県立青少年センター別館青少年サポートプラザ(横浜市西区紅葉ケ丘9)活動室1-3。

 25日は13時30分から、会場を横浜駅近くのかながわ県民サポートセンター会議室301(神奈川区鶴屋町2)に移してセミナーを展開。丸山さんの講演後、伊藤書佳さん(編集者)、勝山実さん(著作家・自称ひきこもり名人)、林恭子さん(「ヒッキーネット」事務局)の3人をパネリストに迎え、当事者の視点から不登校やひきこもりについて考える。

 申込受付は不要。費用は両日とも各講座800円(当事者同200円)。両日参加割引もあり。申込・問い合わせは、ヒューマン・スタジオ(TEL 0466-50-2345、FAX 0466-54-7608、メール husta@nifty.com)まで。

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