日産自動車が初の「リーフ」公道試乗会と市民ワークショップ

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 日産自動車(横浜市西区高島1)とNPO事業サポートセンター(東京都港区)でつくる「ゼロ・エミッション推進プロジェクト」は12月5日、日産自動車グローバル本社で、市民約90人を招き、今月20日に発売予定の電気自動車(EV)「リーフ」の試乗会とワークショップ「the new action TOUR」を開催した。同社と横浜市で進める「YOKOHAMA Mobility "Project ZERO"」も共催。

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 「the new action TOUR」は「ゼロ・エミッション社会の実現」を目指し、多くの人たちに「EVが社会を変える可能性」を体感してもらおうと、同社がNPOと連携し、7月の横浜開催を皮切りに、さいたま市、北九州市で実施してきた。今回が4回目の開催。

 12月20日に発売開始となるリーフ初の公道での試乗会では、横浜市民のほか、遠くは沖縄・岡山などからの参加者が、約4キロのコースでEVの運転・同乗を体験した。

 参加者は試乗の後、横浜市が進める「横浜スマートシティプロジェクト」やEVについての知識を深めるレクチャーを受講し、4時間を超えるワークショップに臨んだ。今回のテーマは「バッテリーを搭載し、電気で動くEVからはじまるまち、暮らし、コミュニティの未来をみんなでデザインしよう!」。ワールド・カフェという対話の手法で、EVの活用シーンや利点を話し合い、その後横浜でのアクションプランを作るグループディスカッションを行った。

 グループディスカッションでは、参加者から「EVでつながるピースフルライフ」「シニアライフとEV」「『もらい電』の旅」「電気自動車のバッテリー交換」などのテーマで10のアイデアが提案された。

 特に、充電にかかる時間を地域のコミュニケーション再生につなげる試みや、EVに使用するリチウムイオンバッテリーを災害時の非常用電源として活用するプランなどが関心を集め、参加者は熱心に議論を展開した。

 企画した日産自動車のマーケティング本部マーケティング・ダイレクター兼ゼロエミッション事業本部日本事業部部長の島田哲夫さんは「電気自動車普及には、エネルギーの作り方・使い方など、社会を変えていく実践が欠かせません。市民の方々からいただいたアイデアは、EVのさらなる技術革新や自治体への政策提言に生かし、ゼロ・エミッション社会実現に向けてこれからも取り組んでいきたい」と話した。

 同社は、the new action TOURを今後、全国47都道府県で開催する予定。「リーフ」は12月20日より日産のディーラーで発売される。価格は376万4250円からで、国の補助金制度の利用で実質負担額は298万4250円からとなる。日本全国の日産ディーラー全店舗(約2,200店)には、既に200Vの普通充電や急速充電(一部店舗)ができる環境を整えた。

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