横浜中華街で関羽の誕生を祝う「関帝誕」-獅子舞や巨大人形も

昨年開催された「関帝誕」の様子

昨年開催された「関帝誕」の様子

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 横浜中華街の関帝廟(横浜市中区山下町140)と中華街全域で8月4日、三国志で名を知られる中国の武将・関羽の誕生を祝う祭り「関帝誕」が行われる。

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 関帝誕は、関帝廟(かんていびょう)の主神「関聖帝君」の誕生日(中国の旧暦6月24日)に毎年行われる恒例行事で、中華街では街をあげて年に一度の祭事を行っている。1910年頃からすでに行われていたという記録があり、復活して今年で7年目になる。関聖帝君は、西暦160年頃に実在した中国の名武将「関羽」を神格化したもので、信義を重んじた人柄から商売繁盛の神様として世界中でまつられている。

 午前中に神殿内で神聖な拝神儀式が執り行われたのち、17時から中華街街中で関羽様をお乗せした神輿(みこし)を中心に、獅子舞や龍舞、中国舞踊・京劇など中国伝統芸能のパフォーマンスも加わり一段とパワーアップした巡行パレードで聖誕のお祝いをする。

 17時からの神輿巡行パレードは中華街全域約1.5キロメートルを練り歩く。パレードには、関羽様のご神体を乗せた中国式の神輿を中心に、獅子舞や龍舞が先導を務め、媽祖様(まそさま)の神輿、楽隊・爆竹隊などが参列。3時間程度をかけて、関帝廟通り~福建路~西門通り~中華街大通り~南門シルクロード~媽祖廟~関帝廟通りをパレードする。

 注目は、全長3メートル以上に及ぶ巨大からくり人形「将軍組」のパレード参加。「将軍組」とは、関羽様の息子にあたる「関平(かんぺい)」と家来の「周倉(しゅうそう)」、媽祖廟(まそびょう)で媽祖様を守る「順風耳(じゅんぷうじ)」と「千里眼(せんりがん)」の4人。順風耳将軍は、いかなることも聞き分けられる「耳をもつ鬼神」(別名赤鬼)、千里眼将軍は、千里先まで見渡せる「眼を持つ鬼神」(別名緑鬼)と呼ばれ親しまれている。

 中華街の各店舗では店頭に祭壇を作り、豪華な神輿に載せられた関羽様を待つ。パレード中に演奏される郷愁漂う独特な音楽も見どころのひとつ。

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