「美空ひばり祭」でファンが選んだ16作品上映とトークショー

「大当り三色娘」より ©東宝

「大当り三色娘」より ©東宝

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 黄金町の映画館「シネマ・ジャック&ベティ」(横浜市中区若葉町3、TEL 045-243-9800)は、8月22日より昭和の歌謡界を代表する美空ひばりさんの映画特集「ひばり祭」を開催している。

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 映画祭では「映画館で観たいひばり映画」をファンから募り、その中から人気の高かった16作品を2本立てで上映する。

 上映作品は、笑いと涙の人情コメディ「東京キッド」(1950年、松竹)、切なく淡い恋の行方を描いた青春映画「伊豆の踊子」(1954年、松竹)、東宝初のシネマスコープ作品のミュージカル・ラブコメディ「大当り三色娘」(1957年、東宝)、芸能生活25周年を記念して製作されたドキュメンタリー「ひばりのすべて」(1971年、東宝)など、初期から後期にかけての作品。

 9月5日からは、日本プロレス界の父と呼ばれる戦後スター「力道山(りきどうざん)」の半生を本人出演で描いた「力道山物語 怒涛の男」(1955年、日活)を特別上映する。ひばりさんは、祝賀パーティーに花束を持って駆けつける場面で登場。上映は、連日10時30分より。

 期間中は上映後、ひばりさんにゆかりのある人を迎えたトークショーを実施。8月30日は、ノンフィクション作家の新井恵美子さん。9月5日には、ひばりプロダクション社長であり、ひばりさんのご子息の加藤和也さん。9月16日は、「ひばりのすべて」助監督の東勝さんが登壇する予定。

 シネマ・ジャック&ベティの浅井理央さんは「ひばりさんの『ベスト』と言える作品を、古くからの映画ファンにもなじみのある興行スタイルの2本立てで上映します。ひばりさんの歌と映画は、戦後日本人の原点であり、心に刻まれた記憶であり、そして明日を生きる希望を与えてくれる心の『栄養ドリンク』のようなものだったのではないかと思います。先の見えない時代を生きる現代の日本人に、歌あり、踊りあり、七変化ありの『ひばり映画』が、再び元気と活力を与えてくれるのでは」と話す。

 チケット(2本立て、入替なし)は、一般=1,500円、大学・専門=1,200円、シニア・高校生以下=1,000円。「力道山物語」(入替制)は、一般=1,200円、学生・シニア・会員=1,000円。「ひばり祭」は9月18日まで。

 同映画館前の「若葉町」通り沿いには、かつてひばりさんが経営していた寿司屋「美之寿司」や、ひばりさんも度々ステージに上がったクラブ「おしどり」があった(現在はマンション)。京急上大岡駅近くにあるカフェギャラリー「十三番地」には、ひばりグッズが並べられた特別室がある。横浜開港150周年記念式典の際に行われた市民アンケートの「横浜ゆかりの有名人といえば誰?」という質問では、美空ひばりさんが第1位に選ばれている。

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