三菱みなとみらい技術館が空想の家「エコみらいハウス」を展示

150年後のくらしを表現した「エコみらいハウス」

150年後のくらしを表現した「エコみらいハウス」

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 三菱みなとみらい技術館(横浜市西区みなとみらい3)は、未来の暮らしに触れる特別展「±(プラスマイナス)150年の技術 ~エコみらいハウスへようこそ~」を開催している。

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 同展示は、当館の開館15周年と横浜開港150周年を記念して企画されたもので、技術がもたらす豊かさや価値、現在なすべきことを考えるきっかけ作りを目的とする。期間中は、150年後のくらしをイメージした「エコみらいハウス」を中心に、5つの時代(150年前・15年前・現在・15年後・150年後)の技術を、交通・環境・エネルギー・衣服・食・遊び・医療・宇宙・防災の8つのカテゴリーに分けて展示する。

 メーン展示「エコみらいハウス」は、同館友の会「みらいくらぶ」メンバーの小学生のアイデアをもとに表現した空想の家。「環境に配慮した都市」をモデルケースに、三菱のエンジニアがその技術的可能性を検証した展示で、実際に家の中に入り150年後のくらしを体感することができる。内容は、キッチンに設置された保管食品の産地や消費期限などがわかる「トレーサビリティー機能付き冷蔵庫」、映った人の体調を知らせる「バスルームのレントゲンミラー」など。光合成パネルでは、二酸化炭素を原料に液体燃料が作られ、この燃料が通勤エネルギーになる仕組みを紹介する。

 「150年前のコーナー」では、ワラから草履へのリサイクル、江戸の町火消しによる「破壊消防」。「15年前のコーナー」では、日本の現主力ロケットである「H-IIA」の基になった液体水素燃料ロケット「H-II」の初打上げ成功など、現在の最先端技術の基礎となる技術のパネル公開も。

 期間中は、ひとつの作品をリレー式で制作するワークショップ「ぼくらは未来クリエーター!~まち~地球~宇宙~」、飛行機の基礎を学び3D-CADで設計に挑戦する「ジェット機を設計してみよう!」、「海洋研究開発機構見学ツアー」、コミュニケーションロボット「wakamaru」と手をつなぎ散歩を体験できる「wakamaruお散歩タイム」など、各時代の展示にちなんださまざまな関連イベントを実施する。

 開館時間は、10時~17時30分(入場は16時30分まで、月曜休)。入館料は、一般=300円、中・高=200円、小学生=100円。学生の校外学習や修学旅行などでの来館は無料(要予約)。「開国博Y150」のベイサイド入場券の提示で無料。特別展は、9月27日まで。

 同技術館は、地域の人々との交流と科学技術への関心を高めることを目的に、1994年オープン。三菱重工が手掛ける最先端の科学技術・製品を、「環境・エネルギー」「宇宙」「海洋」「交通・輸送」「くらしの発見」「技術探検」の6つの展示ゾーンで紹介している。今年1月には「体験コーナー」を大幅リニューアルし、乗り物の設計・製作・操縦を通してものづくりの一端に触れられる能動参加型ゾーン「トライアルスクエア」を開設。8月14日に入館者数が150万人を突破した。

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