旧東横線桜木町駅舎を使ったアートスペース「創造空間9001」(横浜市中区桜木町1、TEL 045-226-5511)で、1月23日よりSHIMURA BROS.(シムラブロス)の映像インスタレーション展「リヨン to ヨコハマ / リュミエールブロス to シムラブロス」が開催される。
同展は、横浜生まれのユカ&ケンタロウの姉弟映像表現ユニット「SHIMURA BROS.」が、横浜の姉妹都市のフランス・リヨン市で活躍し、1890年代に映画を発明したリュミエール兄弟と、横浜が日本の映画興業発祥の地であることや桜木町が日本で初めて機関車が開通した場所であることから発想した作品展。医療用CTスキャナで撮影した列車を、奥行き6mのスクリーンに特殊な方法で投影する3次元映像作品を展示している。作品は、横浜市芸術文化振興財団が主催する、35歳以下の若手アーティストの育成と創造拠点活性化を目的に行った「YOKOHAMA創造界隈コンペ2008」を受賞している。
シムラブロスは横浜に拠点を置くユカ&ケンタロウの姉弟映像表現ユニットで、映画やメディアアート、インスタレーションなどの作品を手掛けており、カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭などに参加するなど、映像作家として注目を集めている。現在、赤レンガ倉庫前の期間限定スケート場「アートリンク」の演出を手がけている。
シムラブロスの二人は「この作品は、1895年にフランスのリュミエール兄弟が発明したシネマトグラフィー作品『シオタ駅への列車の到着』が発想のきっかけになっています。観客は映像の機関車を本物と勘違いして、逃げ出してしまったというエピソードがあります。当時の人が感じていたような、映像が迫りくる感覚を体験してもらえたらと思います」と話す。
開催時間は10時から20時(金・土は10時~21時)、会期中無休。入場無料。2月8日まで。