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日産自動車が横浜本社ビル売却へ 山中竹春市長がコメント

2009年の完成時のグローバル本社ビル

2009年の完成時のグローバル本社ビル

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 日産自動車は11月6日、グローバル本社ビル(横浜市西区高島1)を売却し、同施設を20年間リースバックして使用し続けると発表した。

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 売却先は、台湾系自動車部品メーカーなどが出資する特別目的会社MJI(東京都中央区)で、970億円で売却する。

 日産は主力市場である米国での販売不振などから、2025年3月期に6708億円の最終赤字に転落。さらに2026年3月期も2750億円の営業赤字を見込むなど、厳しい経営状況が続く中、資産売却による財務体質の改善を急いでいる。電動化を含む中長期的な設備投資の必要性が高まっており、現金確保を優先する判断に至ったという。

 日産はすでに、追浜工場(横須賀市)を含む国内外7拠点の完成車工場削減計画を発表。10月には独メルセデス・ベンツとの合弁工場での生産終了も明らかにするなど、構造改革を進めている。

 グローバル本社ビルは、2009年8月に完成。創業の地である横浜に本社を戻す形で、東京・東銀座から移転していた。日産の前身である自動車工業は1933年、横浜市神奈川区で創業している。

 日産自動車の発表を受けて、山中竹春横浜市長は「本日、日産自動車から、決算に関連して本社の『セール・アンド・リースバック』についてご連絡をいただいた。経営再建に向けた取組の一環と受け止めている。日産自動車には、横浜を代表するグローバル企業として、今後も横浜経済をけん引していただくことを期待している。本市は、これまでと同様、働く皆様、市内サプライヤー企業の経営者や従業員の皆様、そしてそのご家族の皆様など、影響を受ける市民の皆様にしっかりと寄り添い、市民生活と市内経済の安定を第一に取り組んでいく」とコメントしている。

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