学ぶ・知る

日本ハビタット協会が住民主体のまちづくりを議論 TICAD9でシンポ

ケニア共和国ホーマベイ郡では生理環境改善プロジェクトを推進している。

ケニア共和国ホーマベイ郡では生理環境改善プロジェクトを推進している。

  • 2

  •  

 パシフィコ横浜(横浜市西区みなとみらい)で8月21日、認定NPO法人「日本ハビタット協会」(東京都千代田区)が主催するシンポジウム「住民が変わり地域も変わった」が開催される。第9回アフリカ開発会議(TICAD9)のテーマ別イベントの一環。

家庭でのトレイ普及や生理環境改善による女性のエンパワメント事業の報告も

[広告]

 同協会は、国連人間居住計画(ハビタット)と連携し、ケニアでトイレ建設や月経衛生改善を通じた住民主体のまちづくりを推進している。

 女性の社会参加を阻む要因として、ケニアでは生理用品の入手困難や性に対する偏見が課題となっている。日本ハビタット協会は、生理教育や手作り生理用品の製作支援、農業技術指導などを通じて、女性のエンパワメントと地域の発展を同時に進めている。

 シンポジウムでは、国連ハビタットのアナクラウディア・ロスバッハ事務局長が初来日し、「ケニアの女性たちが羽ばたける社会を目指して」と題した講演をする。トークセッションではNGOと企業の協働を切り口に、ケニア現地で女性の生理環境改善事業を担う2人の女性が登壇し、住民主体のコミュニティによるプロジェクトの実践内容や成果を紹介。モデレーターは日本ハビタット協会理事で元国連ハビタットバンコク事務所長の佐藤摩利子さんが務める。

 日本ハビタット協会専務理事の山本博子さんは「ケニアの女性たちが収入を得て、管理して、ミシンを購入したり、子どもたちの食の改善などに主体的に動き始めている。人も良くなり街も良くなる状況ができつつあることがすばらしい。事業を拡大し、より多くの女性が自身の能力を高めて発揮できるコミュニティをつくっていきたい」と話している。

 イベントは21日10時~11時30分、パシフィコ横浜展示ホールD・中会場(S-07)で開催。入場無料、事前登録不要。

ヨコハマ経済新聞VOTE

国際園芸博覧会のメイン会場となる瀬谷区に行ったことはありますか

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース