
富士ソフト(横浜市中区桜木町1)は、「全日本ロボット相撲大会2025」を開催する。
同社は1989年から本大会を主催し、ロボット製作を通じて生徒・学生や社会人にものづくりの基礎技術と創造性を学ぶ場を提供してきた。ロボット相撲は、参加者が自作したロボットを力士に見立てて土俵上で対戦し、相手を押し出すことで勝敗を競う。ロボットの種類は自立型とラジコン型に分かれ、それぞれ規格に沿って製作される。3kgクラスは幅・奥行き20cm以内、重さ3kg以内とされているが、新たに正式種目となる500gクラスでは、幅・奥行き10cm以内、重さ500g以内とさらに小型化されており、安全性や手軽さから海外ではすでに普及が進んでいる。
500gクラスはこれまでプレ大会として国内外で試験的に行われてきたが、競技としての完成度が高まったことから、今年度より本大会でも正式採用された。特に若年層や初心者にとっても参加しやすい環境が整いつつあり、今後はより広い層からの参加が見込まれている。
今年度は、12月6日と7日に両国国技館(東京都墨田区横網1)で決勝大会を行うほか、新たに500gクラスを正式種目として導入し、3kgクラスと合わせて2部門で競技を実施する。
予選は、関東地区予選会を8月31日に東京工芸大学(厚木市)、九州地区予選会を10月12日に福岡工業大学FITアリーナ(福岡市)、近畿地区予選会を10月26日に大阪府立淀川工科高等学校(大阪市)で開催する。予選会を勝ち抜いた上位チームに加え、全国工業高等学校長協会主催の「高校生ロボット相撲大会」、イオンモール主催の「高等学校ロボット相撲選手権」の各地区大会上位者、さらに台湾やインドネシアなど海外の公認大会を制した代表チームも出場する。大会の模様はオンラインで配信される。