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横浜中華街160年の歴史を伝える ローズホテル横浜に回廊ミュージアム

「ホテルdeミュージアム 横浜中華街 歴史回廊」入り口

「ホテルdeミュージアム 横浜中華街 歴史回廊」入り口

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 横浜ユーラシア文化館(横浜市中区日本大通)がローズホテルズ・インターナショナル(山下町)と協働し、ローズホテル横浜2階のコリドー(廊下)に1月21日、「ホテルdeミュージアム 横浜中華街 歴史回廊」を開設した。

ローズホテル横浜のミュージアム オープニングセレモニー

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 幕末の開港から現在まで、横浜中華街の160年を超える軌跡と、そこで暮らす人々の姿を、解説パネルや写真など64点の資料で紹介する。

 現存資料は、1920年代末から1930年ごろに華僑によって製作された「李ピアノ」。製造当時は黒塗りだったと思われるが、以前のオーナーが現在の翡翠(ひすい)色に塗り替えた。幕末に外国人居留地が開かれた横浜では、イギリス系やドイツ系のピアノ製造会社と共に、李ピアノを作った「李兄弟ピアノ製作所」など中国系の企業も存在した。李ピアノは現在、日本に数台しか残っていない。

 横浜ユーラシア文化館の伊藤泉美副館長は「横浜中華街は観光や食のスポットとして有名だが、開港以来160年の歴史があることはほとんど知られていない。世界情勢に影響を受けた波乱万丈の歩みを知ってほしいと思い、常設の展示スペースを作った」と話し、「歴史が分かると街の景色も違って見える。中華街にお越しの際には立ち寄って、新たな魅力や歴史の面白さを知ってもらえたら」と観覧を呼びかける。

 公開時間は7時~21時。

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