見る・遊ぶ 学ぶ・知る

神奈川県庁本庁舎「キングの塔」 3月中に修復完了

  • 108

  •  

 国指定重要文化財の神奈川県庁本庁舎(横浜市中区日本大通1)の修復工事が行われている。

3月10日は「横浜三塔の日」 横浜観光コンベンション・ビューローが2007年に制定

[広告]

 地上5階・地下1階・塔屋4階建て、高さ約49メートルの建物の屋上中央部の塔部が、2019年10月の台風により一部が破損し、修復が行われている。3月中に工事は完了する予定。

 建物は、関東大震災で被災した庁舎を建て替え、1928(昭和3)年に4代目の県庁庁舎として建造された。知事が執務している現役の庁舎では、大阪府庁本館に次いで2番目に古い。昭和初期に流行した和風の瓦屋根を使った「帝冠様式」建築の先駆けで、表面に溝を刻んだ茶褐色のスクラッチタイルと幾何学的な装飾模様が特色のライト様式の外装で、1920~30年代頃に流行したアール・デコ様式の装飾が施されている。

 設計は、一般公募で入選した小尾嘉郎(おびかろう)の提案を元に、耐震構造学者の佐野利器(さのとしかた)を顧問に迎えて神奈川県内務部が設計して建てられ、日本大通りのシンボル的な存在で、「キング」の愛称で親しまれている。

 横浜税関本関庁舎(昭和9年築・高さ約51メートル)の「クイーン」、横浜市開港記念会館(大正6年築・高さ約36メートル)の「ジャック」とともに「横濱三塔」と呼ばれ横浜港のシンボルとして親しまれている。横浜観光コンベンション・ビューローが、2007(平成19)年に3月10日を「横浜三塔の日」と設定している。

ピックアップ

ヨコハマ経済新聞VOTE

ヨコハマ経済新聞の読者歴はどれくらいですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース