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中央卸売市場から市長選に出馬、水産仲卸業の坪倉良和さん 山下ふ頭に魚市場を

横浜市中央卸売市場で坪倉良和さん(撮影=川名マッキー)

横浜市中央卸売市場で坪倉良和さん(撮影=川名マッキー)

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 横浜市中央卸売市場の本場で水産仲卸業「金一坪倉商店」を営む坪倉良和さんが、今夏の横浜市長選挙に立候補することを、6月29日に表明した。

横浜市役所で記者会見にのぞむスーツ姿の坪倉良和さん

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 坪倉さんは1951年神奈川区生まれ。聖光学院高等学校卒業後、東京農業大学に進学。3年次に中退して市場に入り、祖父が興した同店で働いた。1974年に祖父の死去により同社代表となり、現在は二代目として働く傍ら、横浜魚市場卸協同組合の理事、かながわ朝市ネットワーク副代表や、横浜商科大学の非常勤講師も務めている。

 政治とは無縁の中央卸売市場からの出馬表明は、現在の横浜市政に疑問を抱いたため。「生まれも育ちも横浜。今のままでは死んでも死にきれない」といい「IRの是非を問う住民投票を求める声を受けても、まともな返事もない」とも。

 横浜のIR誘致に対しては、独自の対案を披露した。「山下ふ頭はIRでなくとも活用できる。中央市場をまるごと持っていき、フィッシャーマンズワーフやファーマーズマーケットにしたい。現在の中央卸売市場では年間数件しか受け入れることができない小学校の見学事業も、そこで毎日できるようにしたい。お店を開きたい人に向けた魚のさばき方のトレーニングセンターも作りたい」と話し、「ふ頭以外の、すでに横浜にある国際会議場やコンベンションセンターも連携して活用したい。現行法では煙と匂いが充満するからできないような料理を会議場の下で提供して、会議室から見下ろす人たちが早くそこへ行って食べたくなるようなオープンな場所、オープンカンファレンスな場所にしたい」という。

 山下ふ頭の活用案のみではなく「横浜を地方自治の見本になる都市にしたい」と大きな目標も持つ。「人口370万といえば、世界的には国の規模。『国づくりの見本になるような、大目標をかかげるような街なんだぜ』と。行政、民間企業、一般市民、さまざまな立場の志を共有する人が、車座になって話し合う。役所や議会だけでなく、車座で話したことが政策になっていく。経過から検証まで、全部ガラス張りにして市民に発信していく『横浜未来想像室』を作りたい」と理想を掲げる。

 市場の組合には迷惑をかけたくないと、あくまでも自分が考えて決めたことだと強調する。妻には「最後のわがままで、出馬したい」と相談したら「離婚します」と返されて、必死で説明したと笑う。

 政党の支援は「受ける可能性は100%ない」といい、金がかかる選挙への疑問も投げる。「選挙カーも持たず選挙演説もしないけれど、呼ばれればいつでもどこでも訪れて話す。支持基盤や支持政党がなくても活躍できる、そういうふうにしたい」「真の自治ってなにか、理想的な地方自治の在り方を模索していく横浜、それがぼくの願い」と。

 8月29日の任期満了に伴う横浜市長選挙は、8月8日告示、22日投開票を予定している。

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