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横浜開港祭初、全18区で花火打ち上げ 「18区すべてに笑顔を」

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 横浜開港祭広報委員会は、「横浜開港祭」を入場制限などの感染対策を講じて、6月2日に開催することを発表した。

横浜開港祭の事前入場登録、残席は約1割

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 横浜開港祭は、1859年の横浜の開港を祝うとともに、先人たちの歴史と伝統をたたえ、港に感謝することを目的とした「市民祭」で、1981年に横浜国際デー「プレ横浜どんたく」として始まった。例年、横浜開港記念日の6月2日を含めてステージイベントや花火などを行ってきた。

 昨年は新型コロナウイルスの影響で開催中止となったが、第40回の今年は「Thanks to the Port『開港を祝い、港に感謝しよう』~想いを 重ねて 未来へ~」をテーマに、実地とオンライン配信のハイブリッドで開催する。

 ステージエリアの入場は事前登録制で、メイン会場となる臨港パークにはフェンスを設け、人数上限を3000人とする。アルコールは販売せず、持ち込みも不可。緊急事態宣言が発令した場合は、無観客開催で、オンライン配信のみとする。メインステージでは、例年のようなビックアーティストではなく、市民が主役の企画を予定。2009年生まれの横浜市出身のアマチュアで活動中の日本の女性歌手、加藤礼愛さんなどが出演する。例年1000人ほど合唱をしていた「ドリームオブハーモニー」は、約300人の市民が参加する映像コンテンツを当日上映する。

 フィナーレは「yokohama 18 ward legend of fireworks」として、「医療従事者に対しての感謝の想い」「コロナ収束願った疫病退散の想い」「横浜市の賑わいの創出への想い」を込めた花火をあげる。例年はみなとみらい地区で30分間ほど花火をあげてきたが、今年は初の取り組みで、市内18区全てのエリアで「希望」の光となるよう1分間、花火を打ち上げる。担当者は「18区すべての場所に笑顔を届けたい」という。

 開港祭の運営にあたり、市民からの「開港祭を応援したい」との声を受け、企業協賛のほか、「横浜開港祭市民協賛on WEB」を初めて実施する。ウェブサイトを通じて、運営資金の個人協賛が500円から可能。

実行委員長の萩原幸雄さんは「大変な中だが、将来振り返って『第40回があったからこそ』と言われるような、皆の思いを未来につなげる開港祭にしたい」と話した。

 横浜青年会議所理事長の三村悠三さんは「住み暮らすヨコハマに少しでも明るい話題を提供したい。全ての人に安心してもらえるよう、県や市の基準より厳しい独自基準を設ける。さまざまな意見があると思うが受け止めて、対応していく」と述べ、「中止を決めた他のイベントの主催者に敬意を表する」と付け足した。

 開催時間は12時~20時。花火は三密を避けるため、場所は非公開で、時間は19時台後半を予定。

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