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「ヨコハマ海洋市民大学」が開講 海に関係するさまざまな分野で活動するプロが講師

ヨコハマ海洋市民大学実行委員会のメンバーたち

ヨコハマ海洋市民大学実行委員会のメンバーたち

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 横浜という都市の視点から水辺や海洋環境を考え行動できる人材を育てる講座「ヨコハマ海洋市民大学」が6月6日、象の鼻テラス(横浜市中区海岸通1)で開講した。

ヨコハマ海洋市民大学のフライヤー

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 ヨコハマ海洋市民大学は、大さん橋(旧鉄桟橋)の完成から120周年となった2014年に、横浜の海に思いがある有志が集まり始めた市民講座。今年で6年目で、これまでに延べ約2,800人が参加している。主催はヨコハマ海洋市民大学実行委員会。

 今年は、6月から9月を上期、10月から3月を下期として年間で20回の座学とフィールドでの活動を行う。初回の6日は、ダイバーでNPO法人ディスカバーブルー(神奈川県中郡二宮町)代表理事の水井涼太さんが、「知ることからはじまる、海と人との共存社会」をテーマに、身近な神奈川の海の自然と、海を取り巻く社会について話をした。

 水井さんは、JAMSTEC勤務を経て、横浜国立大学で博士号を取得。大学発ベンチャーとしてディスカバーブルーを設立。小学校の出前授業や市民向け観察会、海の自然を生かしたまちづくりの実践など、人と海をつなぐかけ橋としての活動を行っている。

 2回目以降のテーマは、「海族(うみぞく)Welcome Party ~海辺BBQ」、「[たべるを、たのしく]さかなメデリスト誕生秘話」、「象の鼻テラス10周年、フューチャースケーププロジェクト」、「津波が横浜を襲ったらどうする!?あなたにだけは助かってほしいから」、「次世代を構想しよう~”港・ミナト・みなと”介して横浜は何を提供できるか?」、「プラスチックによる海洋汚染~私たちにできるプラごみ対策を考える」、「真鶴・磯の生物観察&ロックバランシング講座」「SDGs推進は[目的]ではなく[手段]今見直すSDGsの本質」「どこから手をつけましたか?海族のSDGs」など。

 講師は、初代さかなメデリストの水島綾子さん、象の鼻テラスアートディレクターの岡田勉さん、大船津波伝承館館長の齊藤賢治さん、横浜市立大学客員教授の国吉直行さん、一般社団法人JEAN理事の小島あずささん、ロックバランサーの石花かねきさん、大川印刷社長の大川哲郎さん、神奈川新聞「SDGs横浜の挑戦」編集長の春名義弘さんなど

 実行委員長の金木伸浩さんは「ヨコハマ海洋市民大学の座学は、海に関係するさまざまな分野で活動するプロを講師に招き、生物・環境・教育・アート・事業・まちづくり・行政・食育などを学び、日常生活に落とし込む方法を考える。みんなで海を遊び・食べ・学ぶプログラムも用意している。平日の夜、大人の放課後のすてきな過ごし方を提案したいと、実行委員全員が頑張っている。ヨコハマの海を一緒に楽しんで、学び行動する人になりましょう」と話している。

 開催時間は19時30分~21時10分。参加費は一般1,000円(上期全10回9,000円、全期全20回16,000円)。大学生半額、高校生以下無料。詳細・申込方法はヨコハマ海洋市民大学ホームページで。

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