アート拠点「BankART Station」が2月8日、横浜高速鉄道みなとみらい線の新高島駅構内地下1階にオープンした。
新拠点「BankART Station」は、新高島駅と地上階の連結のためのバイパスとして用意され、これまで倉庫として使われていた空間を活用したアートスペースで、広さは約1,000平方メートル。ギャラリーやイベントスペース、アーティストの創作活動の場などとして利用する。アートや建築関係の本も置かれる大規模なアートスペースが誕生した。
スペースは、2006年から2018年3月末までアートNPO「BankART1929」(中区相生町3)が運営していた日本郵船の元倉庫を活用した複合文化施設「BankART Studio NYK」の事業を継承する新施設。
関内桜通りにある現代美術や建築などの書籍を取り扱うブックカフェ「BankART Home」、2月1日にシルクセンター1階にオープンした「BankART SILK」とも連携し、BankART1929が運営する。
オープニングセレモニーには、アートや行政の関係者など約300人が集まり、荒木田百合副市長と横浜高速鉄道の鈴木伸哉社長、同NPOの池田修代表があいさつをした。
池田さんは「BankART Studio NYKは総合的なアートセンターだったが、場所も業態も規模も違う分散型になった。周りの状況に反応しながらそれぞれで頑張っていきたい」と意気込む。「いろんな人の協力で完成した場所。道路局が持っている吹き抜けの一部も開放してもらい、パブリックな空間も使えるようになった。ぜひきていただきたい」とも。
現在、スペースで制作・活動するスタジオアーティストの募集を行っている。個人、チーム、組織問わず参加が可能。週末ごとのアーティストトークなどを実施する予定。期間は4月1日から6月12日。3月11日まで応募を受け付ける。
BankART Stationでは、3月1日から24日まで、旧東横線横浜-桜木町駅高架下に設けた「R16~国道16号線スタジオ」と連携した企画展「雨ニモマケズ(Singing in the Rain)」が開かれる。