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インタビュー2010-01-03

タレント 松本梨香さん
「アニメを通じてみんなの笑顔をつなげていく」

 アニメ「ポケットモンスター」のサトシくん、開国博Y150マスコットキャラクター「たねまる」など、たくさんのキャラクターの声を担当してきた横浜出身の松本梨香さん。声優としてだけでなく、歌に舞台にと多彩な表現を続ける、昨年デビュー25周年を迎えた松本梨香さんにお話しを伺った。

■人が喜ぶことを表現できる人になりたいという思いが小さい頃からあった

―松本さんは横浜出身でずっと横浜で生活しているということで、横浜のどのような街で育ってきたんですか?

 横浜の下町に住んでいて、小さい頃から、自分の家にお米とかしょうゆがなくなったら近所に「なくなっちゃった貸してー」って言うような、下町の雰囲気の中育ちました。兄が養護学校に通っていて、「あんちゃんを守るために自分が盾になる!正義は勝つ!」という思いで、勝ち気な女の子でしたね。どこかで誰かがいじめられてるって聞くと、すぐ飛んでいくような。

―アニメのキャラクターの元気さにもそれがつながっているんですね。

 そうですね。ふうつの男の子よりも男の子というような、いつも外で遊んでいました。大通公園の昔は川だった所に基地を作って親には内緒で、みんなで犬を育てたり、おこづかいを持ち寄っておかしを買い、電車に乗って子どもたちみんなでどこかにいくという時も、その中でリーダーシップをとってました。

―当時から何かを表現する仕事に興味があったんですか?

 父が劇団の座長をやっていたので、人が喜ぶことを表現できる人、自分が何かをしたときに喜んでくれる人になりたいっていう思いが小さい頃からありました。大衆演劇には歌もあるし芝居もあるし踊りもある、それを小さい頃影ながらいつも観ていたので。

―声優の仕事に就いたきっかけはどういうことだったんですか?

 さぁ自分も本格的に舞台をやろうという時に、兄が他界してしまって、その後私自身も大病してしまい、舞台はやってはいけないとドクターストップがかかり、公演中の舞台も止む無く降板し、即入院でした。退院した時に、自分に何ができるかなってすごく悩んで、その時に役者の先輩とか友だちから「表現できる場所は舞台の上だけじゃないよ」ってアドバイスをもらったんです。それで、アニメ「おそ松くん」のオーディションを受けたんです。声の仕事は知らないことばかりで、オーディション原稿に書かれている台詞のオチを変えてしゃべったら、そんな子ほかにいない、業界にいない感じでおもしろいから活気がつくんじゃないかって思ってもらえて。それが声優になったきっかけでした。

■こんなに横浜を愛している人はいないと自分でも思う

―たねまるの声を担当されたり、YOKOHAMA本牧ジャズ祭の実行委員長や1日車掌も務めたりと、横浜出身の松本さんにとっても昨年は特に横浜に関わる活動が多かったと思います。

 やっときたか!っていう感じですね。こんなに横浜を愛している人はいないと自分でも思います(笑)。横浜出身だってずっと言い続けてきたので。最近では、出身校である吉田中学でも「卒業生に向けてコメントをお願いします」と言われて、とても光栄でした。

―たねまるの声を担当するようになったきっかけはどういうことだったんですか?

 あれは自分で立候補したんです(笑)。たねまるがしゃべるようなことがあったら私に言ってくださいよって開国博Y150総合プロデューサーの小川巧記さんに言ったら、うんって言ってくださったので。その時はラジオの生放送だったので、いま確かに言いましたよねっていう感じで(笑)。横浜出身で声の仕事も出来るこんなにいい題材が側にいて使わないのはもったいないでしょ?ご当地のキャラクターはしゃべらないので、そこも横浜ならではだなと。

―たねまるがしゃべることで親しみやすいですし、ポケモンのサトシくんの声を聞き慣れている子どもたちにはなおさら印象に残りますね。

 たねまるがまだ出始めた時、キャラクターがたくさん集まる催しがあって、人気キャラクターの周りにはたくさんの人が集まっているのに、たねまるの周りには人が疎らで。でも、たねまるがしゃべりだした途端みんながたねまるの方に一斉に集まって来たんです。その時は、やっぱり声の力はすごいなーって思いましたね。子どもたちは声を作ってもわかるみたいで、ポケモンのサトシの声と似てるなーって気付いてくれて、それもうれしかったです。

「たねまる」声優は横浜出身の松本梨香さん-ポケモンのサトシ役(ヨコハマ経済新聞)

歴史ある野外フェス「本牧ジャズ祭」-ビーサン跳ばし世界選手権も - ヨコハマ経済新聞

東急東横線とみなとみらい線に臨時列車「Y150たねまる号」(ヨコハマ経済新聞)

■家族みんなから笑顔がこぼれて心が「まんまる」になる、その架け橋になれれば

―昨年はデビュー25周年を記念してアニメ主題歌カバーアルバム「まんまる」も発売されましたね。このCDにはどのような思いが込められているんですか?

 これまでもたくさんオリジナルを出してきて、それでも歌手・松本梨 香としてはあまり知られていませんでした。でもポケモンのテーマソングがダブルミリオンを記録したことで、松本梨香って歌も歌うんだということを知ってもらえたので、アニメソングに対して恩返しがしたいという思いがあって。兄が通っていた養護学校の体育館でもポケモンの歌を歌わせてもらったことがあって、その時はお客さんが入りきらないくらいで、やっとあんちゃん孝行ができたなって思いました。それで今回25周年を機にもっとアニメソングを盛り上げたいと思って、アニメソングのカバーアルバムを作りました。

―「銀河鉄道999」、「魔女の宅急便」、「ムシキング」、「機動戦士ガンダムF91」などの楽曲が歌われていますが、選曲のテーマはどういうところにあったんですか?

 自分が表現したいことが、今までもこれからも「家族愛」なんです。家族円満であってほしい、みんなから笑顔がこぼれてほしい、みんなの心があったかくなってほしい、幸せであってほしいと思って表現しているので、そういう架け橋になりたいと思ってます。「銀河鉄道999」は自分たちの世代の歌なので、私がリメイクすることでちっちゃい子にもまた聴いてもらえますし、それでお母さんといっしょに歌うことができる。世代を超えてつなげられるように、家族のコミュニケーションの役に立ちたいと思い曲を選びました。

―小さい子からお父さんお母さんまで幅広い年代に対応していることで家族みんなで歌えるんですね。

 そうですね。自分が歌うことで初めて知る人が多いというのもうれしいですし、タイトルの「まんまる」というのも、心がまんまるという意味。みんなの心がまんまるになるのがいいなと思って。それと、自分で書いた詞や曲も入れることで、自分の想いがもっと伝わるかなと、オリジナルを1曲収録しました。

―オリジナル曲もタイトルと同じ「まんまる」。ここに松本さんの思いや願いが込められているんですね。

 「まんまる」という曲は横浜の歌なんです。小さい頃お母さんの自転車の後ろに乗せても らって、おにぎりを作って山下公園とかで食べていた様子。その頃の思い出を詞に表現していて、大桟橋でいろんなことをイメージして書きました。「ママとならハッピーライフ」という詞が繰り返し出てくるんですが、今はシングルマザーの方も多くて、そんなお母さんの応援歌にもなればと思って作りました。

アニソンミニカバーアルバム「まんまる」(amazon)

■アニメは「正義」や「愛」というメッセージを一番伝えている

―声優から舞台の仕事、ライブなど積極的にたくさんの表現をされていて、ずっと活動を続けていられる秘訣はありますか?

 何と言っても支えてくれているみんながいるからだと思います。望まれていなかったら続けられない、望まれているからこそ、がんばれるというのはありますね。やっぱりファンの人たちに支えられてきたからこそ続けてこれたという気持ちが強いので、25周年を記念して作った写真集「yes」でも、ひとりひとりと共同作業したいという思いで少し変わった袋とじ仕様にしました。袋とじがどういう切れ方をしても、それがあなたのイエスだからっていう思いを込めているんです。

―25周年を迎えて、これから新しく取り組みたいことはどんなことですか?

 1人芝居のあるライブをずっと前からやりたいって思っています。歌と芝居はきってもきれないので、両方やりたい。100曲以上、歌っている曲があるので、ミュージカルではないんですけど、1つの物語を歌とお芝居で綴る。お客さんが帰る時には心があったかくなっているようなライブをやりたいと思っています。あともう1つは、もっとボランティアやチャリティを本格的にやっていきたいと思っていて。ずっといろんな活動をしてきて、自分の生き方や考え、表現に影響力がある立場にいるという責任感が生まれてきて。沖縄でも毎年、盲導犬や音の出る信号機を増やすためのチャリティーライブをやらせてもらっていて、人の役に立てる事がもっとやれるんじゃないかと思って。

―松本さんの歌やアニメをはじめとしたたくさんの活動には、子どもから大人までみんなに夢を与える力を感じます。

 昨年、アニメのコンベンションでコロラド州のデンバーに行ってトークショーとサイン会をやったんですが、観光でせっかく来たんだから写真だけでも撮りに行こうよという事で「レッドロックス」に行ったんです。すると岩に囲まれた中に、ビートルズやブルース・スプリングスティーンも出たことのあるステージがあり、そこに導かれるように吸い込まれて行きました。ステージの向こうは崖で、標高は富士山より高いとか。昨年は節目の年で悩むことも多く て、自分は本当に何をやりたいのかいっぱい考えた年でした。でも、導かれるようにレッドロックスの会場に足を踏み入れた途端、このステージに立ちたいなと思ったんです。しかも私が行った時、普段はそのステージは開放されていないのに、偶然開いていてステージに上ることができたんです。それでステージ上がってみたらそこからの景色に感動して、ヴィジョンが見えて、ここに立ちたい!いつかここで歌えるって思いました。

―25周年の年に導かれるようにそこに着いたというのは、とても運命的ですね。

 デンバーに行った時はいろいろな偶然が起こって、365日のうち2、3日しか雨の降らないデンバーに到着した日に雨が降ったり、父のやっていた劇団で演劇の勉強をしていたという人が向こうで社長になっていて会いに来てくれたり、しかもレッドロックスに行った日は母の誕生日だったんです。全部が重なって、父と母が自分の行く道を教えてくれている、だから絶対やろうって。周りには表現をしている仲間がたくさんいるから、みんなに声をかけたら賛同してくれると思うし、そこで国境を越えてチャリティーライブをするとか、そういうことが日本のアニメにはできるんじゃないかな。アニメは「正義」とか「愛」というメッセージを1番伝えていると思うので、それをやるべきなんじゃないかって、自分がアニメと出会っていろんなことやっていかなきゃっていうのがそこなのかなと感じたんです。

―その素晴らしいステージでアニメや歌を通じてチャリティーをやるというのは本当に素敵ですね。

 日本はアニメ文化だけどなかなかチャリティーとかをやっていないので、まず、自 分が立ち上がらないと、という使命感に燃えてます。自分で1から立ち上げて企画して作るというのをやりたいし、やるべきだなと強く思ったんです。それでみんなで輪になってハッピーになるように、今の子どもたちから更に、次の世代につなげていきたい。アニメはメッセージが伝わりやすいので、そういう活動を当然のこととしてみんなができるように、楽しいところから感じてもらって、みんなが人として思いやり、気持ちのふれあいをつなげていけたら、みんなの輪ができる。その名前は「まんまるプロジェクト」がいいなと。まんまるプロジェクト、誰もがあれいいよね、参加したことあるよっていう感じで広がっていけば。どこまでできるかわからないけど、できるできるって思って考えていればできると思う。すごく大きなことだけど、絶対にできると思っています。

―どうもありがとうございました。

松本梨香 オフィシャルホームページ「RICA-NET」

オフィシャルブログ「Jolly Dog」

古屋涼 + ヨコハマ経済新聞編集部

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