
象の鼻パーク(横浜市中区海岸通1)で6月21日、ブラジルへの日本移民117周年を祝うイベント「Viva!!117 de Yokohama」が開催されている。
サンバ、三宅太鼓、アフロ・ブラジル、アシェ、インデアンダンスのステージも
イベントは日本からの多くの移民が旅立った横浜の地で、現在約270万人に達するブラジルの日系人に思いを馳せ、両国の友好と連携を再確認する機会として企画された。あわせて、日本ブラジル外交樹立130周年と、横浜市が都市間連携の覚書を交わしているブラジル・サントス市との絆を深めることも目的とする。
開催に先立ち、10時から赤レンガパーク傍のマリンウォーク前にある「ララ物資の碑」前で記念式典が行われた。海外移民慰霊施設長である伊藤修さんによる祈祷と、イベントを主催するNPO法人「ブラジルソリダリオ横浜」(緑区台村町)の斉藤達也理事長が、終戦直後にアメリカの「アジア救援公認団体(LARA)」から送られた救援物資や、日本とブラジルの移民の歴史などについて話をした。
第2部は12時から16時まで象の鼻パークでステージショーを開催。司会はレイ友彦さんが務め、オープニングトークに続き、和太鼓演奏の「三宅太鼓」、アフロ・ブラジル音楽グループ「ソウ・アズール」や、複数のサンバチーム、ダンスパフォーマンスなどが順次披露される。出演団体には「タルタルギーニャス」「クルベ・ダ・パイシャオン」「ピーラジール」「クラウジオ」「ブロコ城南」などが名を連ねる。
会場にはブラジル料理のキッチンカー3台が出店。シュハスコやフェージョアーダ、キャッサバ芋のフライなどを提供するほか、ブラジルの観葉植物や植物素材のアクセサリー、イベントTシャツやワッペンなどの物販も行う。
ブラジルソリダリオ横浜の齋藤理事長は「日本から沢山の方々が横浜港からブラジルへと旅立ち、約50日の航海を経てサントス港にたどり着き、ブラジル移民として各地で生活の場をつくってきた。その子孫の日系人が約270万人もブラジルにいる。Viva!!は、ブラジル移民の歴史を後世に伝えるとともに、日系ブラジル人との文化的な交流の場としての役割も担う。日本とブラジルの友好の象徴として開催する地域に根ざした国際交流の取り組みに参加してほしい」と話している。
開催時間は記念式典が10時~11時、ステージショーが12時~16時。