関内地区のまちづくりを考える「民間まちづくり実践セミナー」が12月10日と17日に開催される。
関内は、開港以来の歴史を持ち、横浜の文化や経済をけん引してきた地区。2020年の市庁舎移転や、老朽化したビルの空室率増加などの課題に直面している。
10日午前中は、関内桜通りにある泰生ビル、泰生ポーチのリノベーション事例と、横浜市都市整備局の取り組みの紹介に続き、市庁舎、横浜文化体育館、大通り公園、イセザキモール、吉田町、馬車道など関内周辺のまち歩き・現地調査を行う。
午後は、講師に、内藤英治さん(日本メインストリートセンター)、佐々木龍郎さん(佐々木設計事務所)、内山博文さん(u.comapany.inc)、淺井佳さん(アールストア)、中山高樹さん(日本メインストリートセンター)による講演と、ビルの活用や、エリアマネジメントのプロジェクトを検討するワークショップを行う。
17日は、エリアの価値向上を通じて不動産の価値向上を実践する方法や、プロジェクトが成立するためのオリジナリティの生み出し方などについて、講師からアドバイスを受けながら事業計画を検討し、発表会を行う。
セミナーは、国土交通省都市局の「民間まちづくり活動促進事業」の一環として政策研究大学院大学が主催、横浜市都市整備局・市庁舎移転を契機とした関内活性化委員会が後援する。
政策研究大学院大学の沓澤隆司教授は「関内地区に立地する実際の建物を題材としてビルリノベーションの実現を専門家のアドバイスを受けながら検討する。ビルオーナー、不動産ストック活用事業者、街を活用したい地域団体・クリエーター、ストック再生に詳しい建築士、不動産業者、行政関係者など、多くの方に参加して欲しい」と話している。
会場は、10日=さくらWORKS<関内>(横浜市中区相生町3)、17日=関内新井ホール(中区尾上町1)。開催時間は10日9時30分~18時30分、17日=9時30分~17時。参加費無料(事前申込制)。詳細・申込方法は「横浜・関内セミナー2016」ホームページで。