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根岸・馬の博物館で山口晃さん個展「馬鑑」 所蔵作品とコラボ

常設展示にも手を加え、時代が撹乱した山口晃さんの世界観を表したインスタレーションに

常設展示にも手を加え、時代が撹乱した山口晃さんの世界観を表したインスタレーションに

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 根岸競馬記念公苑「馬の博物館」(横浜市中区根岸台1)で3月26日から、古典的な絵画手法を取り入れ、時空を混在させた表現で注目を集める画家・山口晃さんの個展「馬鑑(うまかがみ)」が開催されている。

《厩圖》Horse Stable 2001 高橋コレクション蔵

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 日本初の本格的な洋式競馬場である根岸競馬場の開設150周年と、馬事文化財団設立40周年を記念して行われる同展。馬とオートバイを合体させた大胆な表現で動力の力強さを捉えた山口さんの作品と共に、題材となった古典の合戦図屏風や厩図屏風、武者図、刀剣、日本在来馬の標本など、馬の博物館の所蔵作品を展示する。

 山口さんは、1969年東京生まれ、群馬県桐生市育ち。1996年東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了。都市鳥瞰図・合戦図などの絵画のみならず、立体、漫画、インスタレーションなどさまざまな表現方法を用い、成田国際空港や副都心線(西早稲田駅)のパブリックアートも手がけてきた。2013年「ヘンな日本美術史」(祥伝社)で第12回小林秀雄賞受賞。

 出品作品は1991年~2015年に制作された19点で、会期中に約12年ぶりとなる新作《厩圖》の披露も予定。また、常設展示の曲り家は、オートバイや雨がっぱ、液晶テレビなど現代の製品を昔の民具と混在させた山口さんのインスタレーションとなっており、山口さんは「新しい物が古い物の横に置かれると、両方が輝き、生き生きする。現代に生きる人間がやる仕事はこういうことなのかと感じた」と話した。

 会場は馬の博物館第2・3展示室。会期は5月29日まで。開館時間は10時~16時30分(入館は16時まで)。入館料は一般=200円、小・中・高校生=30円。月曜休館(3月28日、4月4日、5月2日は開館)。

 同館では現在、根岸競馬記念公苑の桜の開花時期に合わせて「サクラウィーク in 馬の博物館」も開催。期間中は小・中・高校生の入館料が無料になるほか、オリジナルグッズのプレゼントや、愛馬少年団による演技披露、乗馬デー、GIホースのマイネルキッツ号・マイネルネオス号とのふれあいイベントも予定する。4月10日まで。

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